妻と男の物語


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息子の先生8・まぼろし①

[9474] 息子の先生8・まぼろし① tttt 投稿日:2010/04/04 (日) 15:00
 幸彦少年と隆が校庭のブランコに乗ってゆれていた頃、大人の合宿は山を迎える。ただ、一つ目の山だ。夜の校庭と夜の保健室。少年二人と、オスとメス。静まった夜の校庭には、少年二人が揺れるブランコの小さな音だけが、錆びた鉄の音を立てていた。キイ・・キイ・・キイ・・と。
 キイ・・キイ・・キイ・・キイ・・・・・・


 ギイッシッ!ギイッシッ!ギイッシッ!ギイッシッ・・・
 「ああんっ!はうんっ!あうんっ!くはんっ・・・秀子もう駄目ぇっ!」
 「出してやるぞおっ!」
 「秀子のおま○こにぃっ、お精子を下さいぃっ!牛尾先生ぃっ!んはあっ!」
 秀子の両足を両肩に担いだ牛尾先生のピストンは猛スパートだ。両足を担がれ白い肉体を二つ折りにされたような秀子は、まるでプレス機に肉体をはさまれているようなものだ。ベッドと牛尾先生の鋼の肉体というプレス機に。ただこんなに高速に動くプレス機は世界中に一つもないが・・・
 「凄いぃっ!牛尾先生凄いですぅっ!ああんっああんっあはあんっ!」

 ギイッシッ!ギイッシッ!ギイッシッ・・・ときしむベッドは、秀子の豊満な肉体を支えきれるだろうか?秀子の女性部を打ち付ける、牛尾先生の腰使いは、長く速く強い。ずっちゅずっちゅずっちゅ・・・と、ネバついた音を立てて猛攻をする巨根を受け入れる女性部は、壊れてしまわないのか?
 「壊れちゃうっ!牛尾先生のおち○ぽでぇっ、秀子ぉ壊れちゃいますぅっ!」
 秀子自身がそう言っている。ベッドは壊れるかもしれない。だが、秀子の肉体は、最高のメスの肉体なのだ。真っ白な豊満なのだ。かつがれた両下肢は、秀子の大きな乳房に圧力を吸収されている。ベッドと牛尾先生のズバンッズバンッと躍動する腰の間でバウンドする大きなお尻は、弾みながらもたぷたぷと波打ち、つきたての餅のような弾力を見せている。凄い肉体だ。
 「一緒にイッて下さいぃっ!牛尾先生ぃっ!」
 「もう出すぞおっ!うおおっ!」

 秀子は、気をやる寸前に、幻覚を見た。はっきりと、まるで実物がそこにいるような幻覚であった。秀子の夫が、ベッドの横に立っているのだ。そして、目を血走らせて、オスとメスの性交を見つめている。
 (あなたっ!どうしてここにっ!?)
 秀子は夫を驚愕の思いで見た。一瞬、夫と目が合った。そして、この夫婦はどうしたのか?
 「牛尾先生ぃっ、秀子イッちゃうっ!」
 と、秀子は笑みを浮かべて牛尾先生の頭にしがみつき、秀子の夫は、自らの勃起を握り締め、しごきだした。秀子の豊満に揺れる乳房を突き刺すように見ながら、開いた口から涎を垂らしながら、シコシコと肩をゆすっている、幻影の秀子の夫。秀子は、許しを乞うか?不倫を、幻覚の夫に詫びるか?
 (あなたぁっ、秀子気持ちいいのぉっ!牛尾先生が凄いのぉっ!このお方をあなたはご存知でしょぉ、話した事あるでしょぉ。隆が一、二年の時の担任の先生よぉ。今は隆の副担任の先生でぇ、柔道を指導してもらってるのよぉ。このお方がぁ、牛尾先生がぁ、凄いのぉっ!秀子のおま○こをズボズボってするおち○ぽが凄いのぉっ!秀子何度もお口で含んで胸で挟ましてもらってるのぉっ!あなたぁっ、秀子ぉっ、もうイッちゃうのぉっ!牛尾先生のおち○ぽでぇ、イッちゃうのぉっ!)

 「イッちゃぁうぅっ!」
 「うぐうぅっ!」
 
 秀子と牛尾先生が咆哮した時、秀子の夫の幻影は、ベッドの足側に回った。まっ白な秀子の桃のようなお尻と牛尾先生の汚らしい臀部が激しくぶつかり合っているのを、勃起をしごきまくりながら食い入るように見つめている。
 (あなたぁっ!牛尾先生がお出しになってるのぉっ!秀子のおま○こにぃ、お出しになってるのぉっ!凄いのぉっ、あなたぁっ!)

 息子の教師に妻を寝取られている、その断末魔の痙攣をする、教師と妻の結合部を見つめる夫。秀子は、しこしことオナニーをする夫の幻覚がかすみだした。そして、失神した。
 

 ~~~


 秀子が失神から回復した時、回りは暗闇であった。保健室は照明が消されていた。ベッドには、秀子だけだ。オスの姿がない。ゆっくりと回りを見渡そうとした秀子は、思わず悲鳴をあげた。
 (あなたっ!)
 だが違う。もう、秀子の夫の幻影は何処にもいない。秀子の枕元に立っていたのは、精液を放出して巨根をダラリとさせている牛尾先生だ。
 「綺麗にしてもらおうか」
 「は、はいっ、牛尾先生ぃ・・・」
 
 秀子は、大事な仕事を忘れていたように、飛び起きた。そして、
 「お掃除をさせて、いただきます、牛尾先生・・・ちゅっ」
 と、息子の教師に丁寧に言い。ベッドに四つん這いになった。そして、ダラリとする巨根を奉げ持ち、亀頭にキスをする。牛尾先生はベッドの脇に仁王立ちだ。
 「はむう・・・うふん、くふん、ふうん、うふん・・・」
 柔らかい巨根を、秀子は口に含みながら舌を絡ませる。犬のような格好で巨尻をクネクネと振りながら、秀子は男根をくまなく舐めまわし、玉袋まで吸引する。
 「んぱんぱんぱ・・・ずぶぶぶぶっ・・・」
 秀子はお掃除フェラをしながら、周りを見た。ベッドを囲むカーテンは全て開かれている。そして、いたっ!幻影の、秀子の夫が、いるっ!秀子は、牛尾先生を咥えながら、夫を見つめた。

 秀子と牛尾先生の絶頂とともに、秀子の夫も果てたのであろうか?萎えきった男性器を、手で包んで揉みほぐしているのだ。また勃起させたいように、だ。その幻影の秀子の夫は、寝取ったオスの教師と寝取られた妻を息を荒くして見ている。妻を寝取った教師の巨根は、果ててダラリとしている。それは秀子の夫と同じだ。違うのは、秀子の夫は自分で性器を揉んでしごき、妻を寝取った教師は、妻に、秀子に巨根を奉仕させているという事だ。秀子は優しく含み、舐め、絡め、吸っている。仁王立つ教師の巨根とベッドに四つん這いの秀子の顔は、ちょうど同じ高さだ。だから秀子はしやすいのだろう。小顔を振り倒している。その弾みにタプンタプンと揺れまくる乳房。その乳房を目を血走らせて見る秀子の夫。高々とくねる真っ白な大きなお尻。そのお尻を興奮しきって見る秀子の夫。秀子は、そんな夫の幻影に、謝罪するのか?

 秀子の女性部からは、あふれ出しているのだ。牛尾先生が放った精液が、腿に伝っているのだ。秀子は謝罪するどころではない。その、熱いメスの、女の歓びを、夫に伝えた。
 (あなたぁ、秀子の中が牛尾先生のお精子で一杯なのぉ。秀子のおま○こから溢れてくるのぉ。秀子嬉しいからぁ、こおしてぇ、お礼にお掃除をやらさせてもらってるのよぉっ)
 「くっぱくっぱくっぱ・・・はぷう・・・くむう、くむちゅう・・・」
 秀子は、幻覚の夫を見ながら、お掃除フェラにはげむ。その秀子の揺れ弾む乳房を夫が見ながら、勃起をしごく。秀子の夫が見つめている秀子の乳房に、牛尾先生が手を伸ばした。秀子最感の性感帯、ピンクの小粒な乳首をつまんだ。はじいた。
 「くっむうぅ・・・」
 快感に耐えながら、秀子は巨根を口から離さない。そしてその巨根が、秀子の口の中で膨張を始めた。復活だっ!

 ぐいいいいっ!と、秀子の小顔ごと上に持ち上げて、巨根が反り返る。
 「ぷはあっ・・・」
 秀子は尻餅をつくように、ベッドに手をついた。ギシッ・・・と、ベッドをきしませて、牛尾先生がベッドに上がった。秀子の細い足首をむんずとつかむ。
 「ひっ・・・う、牛尾先生、な、何を・・・」
 「何を言っている。こんなにしたのは、誰だ?」
 牛尾先生は、握っている大砲をグングンと上下に振って秀子に見せつけるのだ。
 「で、でもあれは・・・終わった後のお掃除・・・」
 「何が終わっただ。大人の合宿だろうっ。まだ一発しかしてないんだ。それで終わるわけがなかろう」
 「ああ、でも秀子もう・・・もう、体が持たない・・・きゃあっ!」

 牛尾先生が、つかんでいた秀子の左の足首を高々と持ち上げた。そして、体が斜めになった秀子の右下肢をまたぐ様に股間と股間をクロスさせ、秀子の左下肢を肩にかつぎ、ズイと腰を前に進める。大砲が、精子を溢れさす秀子の女性部に迫る。
 「ま、まって・・・お待ち下さいっ、牛尾先生ぃ・・・あひいぃっ!」

 ズンッ!
 「ひいぃっ!」
 ズンッズンッズンッズンッ・・・
 「ひんっ、あんっ、うんっ、あんっ・・・」
 松葉崩しは、教師と教え子の母親、牛尾先生と秀子には初めての体位だ。だが、なんとも慣れ親しんだ体位のように、躍動する教師と、歓喜する教え子の母。息子の隆の柔軟性は母親の秀子ゆずりなのだろう。牛尾先生は秀子の左下肢をぐいと持ち上げ、秀子の股間は90度以上開き、結合部がヌッチュヌッチュと出入りするのが丸見えだ。牛尾先生の逞しい膂力は荒々しいピストンを繰り出す。挿入の角度をつけやすい体位だ。秀子の膣壁を、上に下に右に左に、突きまくるっ!上下左右、そして最奥と、突いて突いて突きまくるっ!。
 
 ギシッギシッギシッ・・・

 ベッドが性交の再開を喜ぶように軋みだした。秀子の乳房は、体が斜めになるその体位ゆえ、そして大きすぎるゆえ、ベッドに垂れ下がりながらプルンプルンと揺れる。牛尾先生がその乳房を鷲つかんだ。
 「気持ちいいのぉっ!秀子気持ちいいのぉっ!」
 松葉崩しはピストンをやりながら、女体を攻めやすいのだ。牛尾先生は、乳首だけではない。秀子最大の性感帯、大粒のクリトリスをとらえた。押した、こすった、こそばしたっ!
 「そんなの駄目ぇっ!牛尾先生駄目ぇっ」
 
 「何が駄目なんだぁっ!大人の合宿中に何を言っているんだあっ!」
 「だってぇ・・・そんな所触られたら秀子またぁ、イッちゃいますっ!」
 「旦那に入れられてる時もっ、そんなに何度もイッてるのかあっ!」
 「ひいい・・・」

 秀子は見た。秀子の夫の幻影が、きしむベッドに手をつき、身を乗り出すようにして、勃起をしごいている。自分の妻と、息子の教師の激しすぎる性交を、目を皿のようにして見つめる。快感にゆがむ妻の顔をのぞき込み、教師に鷲つかまれ、もてあそばれる妻の巨乳に涎を垂らし、教師の巨根がズッチュズッチュと高速に出入りする妻の膣に勃起をしごいているのだ。
 (あなたぁ・・・)
 秀子は、夫がしごいている夫の勃起を見た。かつては、いや本当なら今でも、秀子の膣に出入りを許されているのは、この夫の男性器だけなのだ。秀子は謝罪した。だが謝罪の意味が、今の秀子にはこうなのだ。
 (ぜんぜん違うからぁっ、ごめんなさい、あなた許してぇっ。あなたがしごいているのとはぁ、ぜんぜん違うのぉっ。見てほらぁ、秀子のおま○こズボズボしている牛尾先生のおち○ぽぉ、凄いでしょぉっ!?大きさも硬さも長さもぉ、凄さもぜんぜん違うのぉっ!あなたとぜんぜん違うのぉっ、だから許してぇっ!あなた許してぇっ!)

 「どうなんだあっ!旦那とのセックスでも何度もイクのかあっ!」
 「イキませんっ!秀子主人でイッたことありませんっ!だってぇっ、主人のはぁっ、牛尾先生のおち○ぽみたいにぃ、大きくて凄くないからぁっ。牛尾先生のおち○ぽみたいにぃ、秀子のおま○こズボズボできないからぁ。主人は秀子のおま○こにあっという間に出しちゃうからぁっ!」
 「こんなにおま○こを締め付けるからだろうっ!旦那にもこうしてえっ、おま○こをギュウギュウとしぼっているからだろうっ!」
 「そんな事おっしゃられてもぉ・・・ああんっああんっああん」

 ぬっちゅ・ぐっちゅ・ずっちゅ・ぬっちゅ・・・ズンッズンッズンッズンッ・・・ギッシギッシギッシ・・・
 
 秀子の左下肢を抱え、スパートする牛尾先生。寝取った教師と寝取られた妻のぐちゃぐちゃの結合部を見つめ、息荒く勃起をしごく、秀子の夫の幻影。秀子は、心の中で叫び、同時に咆哮した。

 (あなたぁっ!牛尾先生のセックスがぁ、あなたよりも凄いのぉっ、気持ちいいのぉっ!)
 「またぁっ、またイッちゃうぅっ!」
 
  1. 2013/07/31(水) 15:04:20|
  2. 息子の先生
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息子の先生8・大人の合宿③

[9377] 息子の先生8・大人の合宿③ tttt 投稿日:2010/03/28 (日) 12:16
 秀子にとって幸運だったのは、ベッドの上に照明がなかった事だ。カーテンで一周を仕切られていて薄暗くなっている。その為、いくら白いカーテンといえども、中の様子が分からないのだ。逆に、照明に明るいカーテンの向こうの様子は、秀子から良く見えた。子供二人の人影。その一つの影が、手を伸ばした。カーテンに、触れようとした。

 (駄目っ!隆っ、開けちゃ駄目っ!絶対駄目ぇっ!!)

 ジャララ・・・
 カーテンから顔を見せた息子の隆の顔が、ぽかんとしている。当然だろう。自分の母親が全裸で犬のように四つん這いになっている。そして、その四つん這いの母親に対して、後ろから、恩師である牛尾先生がこれまた全裸で、母親のお尻をつかみ、そのお尻に腰を密着させているのだ。その理解できない大人の体勢に、口を開け目を丸くしてしまうのはしょうがない。

 (そんなの嫌っ!絶対イヤぁっ!)

 母親と牛尾先生の姿を見た時の隆の顔を想像して、秀子は、シーツを噛みしめながら顔を左右に振った。カーテンを開かないで、と声をだせばいい。だが秀子は、シーツを噛みしめる口を開けなかった。開けば熱い吐息が洩れてしまう。さっきからずっと、牛尾先生の大きな手が豊満な乳房を揉みしだき、ピンクの小粒な乳首を、つまんでクリクリし、爪でぴんぴんとはじいているのだ。
 「むうぅ・・・」
 吐息は洩れなくても、鼻息は洩れてしまう。
 「むふぅ・・・」

 「どうしたの?お母さん、どこか痛いの?」
 秀子は背中に片手を回し、牛尾先生の体をさすった。やめてやめてと、さすって懇願した。その牛尾先生が、秀子の耳元で小さくささやく。乳首への攻撃が止まった。
 
 『よし、じゃあ突いてやるぞ。胸を揉むのをやめて尻を突いてほしいんだろう?望みの通りにしてやろう。ベッドが壊れるくらい腰を使ってやる』
 
 「うむぅ・・・むむうぅ・・・」
 秀子の細腰をグワシとつかんだ牛尾先生。ピストンの体勢に入られた驚愕で、秀子は鼻息を出しながら夢中で顔を左右に振った。
 「ふむう・・・くむう・・・」

 「お母さん、声が苦しそうだよ。どうしたの?」
 息子の隆の手がカーテンに触れた時、秀子は全てを諦めて、顔をシーツに埋めた。せめて顔を見られたくなかったのだ。オスと結合している母親の顔を、息子には見られたくはなかった。そして秀子は観念した。

 (隆、お母さんを許して・・・)

 秀子にとって幸運な事は、もう一つあった。それは、幸彦少年がいた事だ。
 「やめとこうよ、隆君。もう、おばさんは眠たいのかもしれないよ。まぶしいからカーテンは閉めとこうよ」
 「幸彦くん・・・うん、分かったよ」
 秀子は、ギュッとつむっていた目を開いて、カーテンから、隆の手が離れていくのを見た。

 薄いカーテンのこちらと向こうで、運命の糸と親子の絆が交差する。秀子という豊満な女性は、なんという包容力のある女性なのであろう。今秀子は、同時に三つの他姓を受け入れているのだ。母と子の絆。運命の少年とのつながり。そして、秀子を開花させたオスとの結合。

 原賀秀子、39歳。その白く豊満な肉体は、決して、だらくする事はない輝きをもっている。


 ~~~


 「お母さん、今日はごめんね。お母さんを守れなかったよ」
 秀子は、カーテンの向こうから話しかけてくる息子に、涙した。母親が女性部を赤く充血させて、黒い巨根を飲みこんでいるなどとは、分からない息子。だが秀子は、膣をひくつかせる一方、息子の言葉に母として答えることができるのだ。そして、秀子の女の包容力は、オスをなだめる。お尻を鷲つかむ牛尾先生の大きな手に、秀子は手を重ね、待って下さいと意思を込めた。そうしながら、息子に答える。
 「そんな事ないわ、隆。あなたが来てくれて、お母さんほんとに嬉しかった。ありがとう」
 
 『さあ、突いてやるぞ、このでかい尻を』
 (待って下さい、牛尾先生。まだ待って・・・)

 「でも、お母さんを守れなかったんだよ」
 「いいえ。隆、あなたがいてくれなかったら、お母さんはどうなっていたか判らないわ。ありがとう、隆。あなたは私の子供よ、隆。私の宝物・・・」
 「お母さん・・・」

 『おま○こをズボズボに突いて欲しいんだろう』
 (お願いです、まだしないで、牛尾先生)

 
 
 「さあ、もう行こう、隆君。おばさん、ごめんね。やめとこうって言ったけど、どうしてもここに来たいって隆君が言うから、連れてきたんだ。僕たちはもう戻るよ。ゆっくり休んでね」
 「幸彦くん・・・」
 秀子は、今度は幸彦少年に対して涙を流した。この少年もまた、秀子を救ってくれたのだ。そしてこの少年がいなければ、女の歓びを知る事はなかっただろう。幸彦少年の声を聞いて、秀子は膣の奥から熱い歓びが全身に広がるのを感じていた。牛尾先生の手をつかむ手に、力を込める。
 (もう少しですから、お待ち下さい。幸彦くんが、いますから。ちゃんとしてくれますから)

 「行くね、おばさん。あっ、そうだ。牛尾先生はどうしたの?」 
 秀子は、もう一度力を込めて牛尾先生の手を握り、そして微笑んだ。無限の包容を示すような、微笑み・・・心と、言葉と、膣を、秀子は使い分けながら、微笑んだ。
 
 「牛尾先生は、もうご自分の宿舎に戻られたわ」
 (牛尾先生は今、私のお尻をつかんで、私の中におち○ぽを入れられてるのよ)

 「さあ隆君・・・おばさん、体を休めてね。僕たち行くよ」
 「ありがとう。おばさんしっかり休むからね。幸彦くんの言う通りにするわ」
 (おばさんはこれから、いっぱい体を揺らすのよ。牛尾先生が大好きなお尻を振って振って振りまくるのよ)


 「お母さん、お休み」
 最後に、息子の隆の小さな声がして、ガタッと保健室の入り口が閉められた。オスの指が、柔らかい尻肉に喰いこむ。
 「さあっ、どうして欲しいんだっ!?」
 「秀子のお尻を突いてくださいぃ、牛尾先生ぃっ」
 「滅茶苦茶にか?」
 「はい先生ぃ・・・でもまだぁ。まだあの子達が廊下にいますぅ」
 
 パタパタパタ・・・
 非常階段に向かって、隆と幸彦少年の足音が小さくなっていくのが、秀子の耳に届いている。

 「もう待てん。おま○こがヒクヒクとち○ぽに絡み付いているだろうっ。突いて欲しいんだろうっ」
 「はい牛尾先生ぃ・・・でももう少しだけぇ、お耐えになって下さいぃ」

 パタパタパタ・・・ギイィ・・・
 非常階段の鉄の扉が、開かれた。
 
 「いくぞおっ」
 牛尾先生が、腰を引いた。膣の肉壁がえぐられる。快感に耐えながら秀子は、喉を絞った。
 「ひいっ。まだ待って下さいぃ・・・まだあの子達がぁ、いるかもしれませんからぁ」

 そして、鉄の扉の閉じられる音が、夜の学校の廊下に響いた。
 
 ギイィ・・・・・ガチャンッ
             パンッ・パンッ・パンッ・パンッ・パンッ・パンッ・パンッ・パンッ!!「あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・あんっ・あんっ!!」

 直後に、肉のはじける音と、メスの歓喜の声が、夜の学校の保健室に響き渡る。大人の合宿が、再開された。


 ~~~


 パンッパンッパンッパンッ「ひいっひいいっ!」ギシッギシッギシッギシッ「どうだあっ!」尻肉がはじける音を鳴らし、パイプベッドが破壊されんばかりにきしむ「いいっ!気持ちいいっ!秀子のおま○こ気持ちいいっ!」バシンッバチンッバシンッ「なんてたまらない尻をしてるんだぁっ!そらあっ!」バックで貫かれ突かれながら、平手打ちの嵐を受ける双球「尻を叩かれるのがそんなにいいかぁっ!」「もっとおっ!もっと突いて下さいっ叩いてください牛尾先生ぃっ!あひいぃっ!」

 牛尾先生のピストンがスパートを開始し、四つん這いの秀子の乳房はまさに滅っ茶苦茶に揺れまくった。94cm、Gカップだった乳房は、牛尾先生との性交で更に発育し、その発育を示すように揺れて弾む。くびれた腰が反り返り、大きなお尻が持ち上がる。真っ白な尻肉がパンパンと音を立てながら波うち、割れ目に巨根を飲み込む。桃のような巨尻が、牛尾先生の逞しい腰を迎え撃ち、血管浮き出る巨根を何度も何度も飲み込む。牛尾先生の腰使いが高速スパートなら、秀子の白いお尻は高速吸引と言ったところか。秀子は叫び髪を振り乱した!

 「イッちゃいそうっ!秀子イッちゃいそうですうぅっ!」
 凄い・・・誰が見ても呆然とつぶやくだろう。凄いセックスだ。これが、教師と教え子の母親の、大人の合宿だ。
 「息子の教師のち○ぽでイクのかあっ!」
 「秀子もう駄目ぇっ!」

 秀子が、絶頂失神した。
 「きゃおおぉっ!」
 だがオスはまだ、射精していない。


 ~~~

 
 秀子はすぐに目を覚ました。メスの本能全開なのだろう。ゆっくりと気を失ってなどいられないのだ。はっきりと快感を味わいたいのだ。気づくと、正常位の秀子の上で、牛尾先生が腰を振りまくっている。
 「ああんっ、あうんっ、凄いですぅ、牛尾先生ぃっ」
 もう、失神など、秀子にとって性交の一つの流れなのだ。気を失う前のことを思い出すなんて事はない。感じまくり揺れまくり、絶頂失神する。目を覚まし、すぐに感じまくり昇りつめる。
 「旦那に突かれる時も、このでかい乳房をこうして揺らしてるのかあっ!それえっ!」
 「あひいっ」
 牛尾先生が、秀子の両腕をつかんで引いた。そしてスパート開始だ。寄せられた乳房が、秀子の両腕の間で液体のように波打つ。ピンクの乳首を目で捉えることができないほどだ。
 「主人わぁっ、こんなにいっぱい突いてくれないですぅっ!牛尾先生みたいにぃっ、いっぱい揺らしてくれないですぅっ!秀子のおま○こズボズボできないですぅっ!牛尾先生が凄いのぉっ!」

 「秀子またイッちゃいそうっ!」
 絶叫する秀子を、牛尾先生が抱きしめた。褐色の肉体と真っ白な豊満が密着する。牛尾先生の巨根の長さで、摩擦しまくる性器と性器。摩擦熱で溶けてしまうのではないか?あふれるネバネバはその為ではないか?
 「出すぞおっ!」
 「出してください牛尾先生ぃっ!」
 「何処にだあっ!」
 「秀子のおま○この中ぁっ!」
 「出してやるうっ!」
 「一緒にイッて下さいぃっ!牛尾先生ぃっ!秀子イッちゃうっ、イッちゃうぅっ!」


 ~~~


 「ゃぁぅぅぅ・・・」
 
 真っ暗な校庭で、幸彦少年は夜空を見上げた。遠くから、犬の遠吠えが聞こえたのだ。その方角を見上げると、さっきまでいた保健室の灯り、そしてその上は、満天の星空だ。
 「さあ、もう戻って寝ようよ、隆君」
 「うん・・・」
 幸彦少年は、保健室を出たあと、隆と二人で校庭のブランコにのって小さく揺れていたのだ。

 『あなたは私の宝物よ』

 秀子が息子の隆に向かって出した言葉。幸彦少年はそれがうらやまし過ぎて、となりの友達の頭を思い切り叩きつけたくなるのだ。だがこの少年はそんな事はしない。嫉妬やねたみを、うまく優しさに変えることができる器がある少年だ。だからこそ、秀子をメスの入り口まで連れて行く事ができたのだろう。

 「隆君」
 少年は隆の腕をつかんで、立たせた。隆を引っぱり歩かせながらもう一度、夜空を見上げた時、パッと保健室の灯りが消えた。その為に、星がより鮮明に見える。灯りが消えた部屋の中で、夜空の星のように秀子が真っ白な輝きをはなっているなどと、幸彦少年には分からない。ただその秀子の輝きは、この少年が存在しなければ生まれなかったのだ。

  1. 2013/07/31(水) 10:11:09|
  2. 息子の先生
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息子の先生8・大人の合宿②

[9301] 息子の先生8・大人の合宿② tttt 投稿日:2010/03/22 (月) 11:29
 「はううんっ!牛尾先生っ突いてえんっ!秀子を思い切り突いて下さいぃっ!」

 子宮に届いている喜び、膣を拡げきられる快感。秀子は、正常位で貫かれて、組み敷いている牛尾先生の逞しい背中にしがみついた。そして、待った。激しすぎるピストンが開始されるのを、膣をピクピクと痙攣させながら、待つ。
 しかし、牛尾先生は動かない。まるで不動岩のようだ。もっとオスを喜ばせないといけない。そう思う秀子は、メスの期待を込めて訴えるのだ。
 
 「牛尾先生ぃ、秀子ぉ、今日は安全ですからぁ。大丈夫な日ですからぁ」
 「だから、何ですかな?隆君のお母さん」
 「ああん・・・お出しになっていいですからぁ」
 「何をですかな?」
 「あん・・・牛尾先生のお精子をですわぁ」
 「何処にですかな?」
 「嫌ぁ・・・秀子のぉ、秀子のおま○この中にですわぁ」
 「そうやって、ご主人にも中出しをおねだりするのですか?隆君のお母さんは」
 「そんな・・・主人にはこんな事・・・牛尾先生だけですぅ。だからぁ、早く秀子を突いて下さいっ!秀子を揺らしてくださいぃっ!」

 ずぬりゅ・・・
 「ああんっ!」
 秀子の奥深く入っていた牛尾先生が腰を引いた。大きな雁首の笠が、秀子の膣壁をえぐる。膣口まで引きえぐられ、秀子はあまりの快感にのけぞりながら、期待の喜びを、満面に浮かべるのだ。
 (来るっ!ズンッて凄いのが来るっ!)
 あまりの威力に舌を噛まないように、秀子は歯を喰いしばりながら、脳天まで貫かれる衝撃を待った。
 (早くぅっ!)

 「・・・?・・・」
 「どうしました?隆君のお母さん、その顔は」
 
 膣口まで巨根を抜き、ピストンの体勢に入りながらまったく動かない牛尾先生。秀子はもう、泣きべそをする少女の様になるしかない。肉体に刻み込まれた振動と射精と絶頂の喜びを、駄々をこねる子供のように、求めた。
 
 「牛尾先生のお腰を、振って下さっていいですからぁ」
 「ほう、どのようにですかな?」
 「ずんっ、ずんってぇ、秀子の体が揺れるくらいぃ、ずんずんってですぅ」
 「分かりませんな、隆君のお母さん」
 「そ、そんなぁ」
 「どのように腰を振ればいいのか、見せてもらえますかな?」
 「そんな・・・」
 「さっさと腰を振るんだあっ!息子の教師の精子が欲しいんだろうっ!」
 「ひいぃっ!」
 
 オスの一喝。メスはさらにメスになっていく。秀子は、牛尾先生の太い腰に絡めていた両下肢をほどくと、両足の裏をシーツに付けて、踏ん張った。


 ~~~


 「あん、あん、ああ・・・こうですかぁ?牛尾先生ぃ、こうですかぁ?あん、うん、うふん・・・」
 「もっとだ、もっと強弱をつけるんだ」
 「これでいかがですかぁ、牛尾先生ぃ・・・うふん、あふん、あくう・・・秀子の腰の振り方わぁ、いかがですかぁ?」

 両足を踏ん張る秀子は、じっとして動かない牛尾先生の腰に向かって、腰を上に突き出し、時に回転させる。早く、早く激しいピストンをして欲しい。その一身で、腰を振り、上に突き上げる。自らの腰振りで、秀子の豊満すぎる乳房は、タプンタプンと揺れるのだが、秀子が欲しいのは、こんなさざ波のような脂肪の揺れではない。嵐のようなだっぷんだっぷんとした激しさだ。牛尾先生のピストンが欲しい!秀子は腰を振り続けた。

 「旦那に入れてもらっている時も、下になって腰を振るのか?」
 「そんな事ありませんわぁ・・・ああん、ううん・・・先生ぃ腰を使ってぇ」
 「好きな体位は何だ?どうせなら、好きな体位で揺らして欲しいだろう?」
 「座位ですぅ。秀子座位が好きですぅ」
 「どうしてだ?」
 「深いからぁ。奥まで深く届いてぇ、牛尾先生が抱きしめてくれるからですぅ・・・ああんっ!」

 ぶじゅんっ・・・
 牛尾先生が、抜けかけていた巨根を、秀子から抜き、あぐらをかいた。
 「牛尾先生ぃ・・・」
 まるで猫が頭をこすり付けるように、秀子は起き上がり、巨根に吸い寄せられる。四つん這いで這いながら唇を開き、血管浮き立たせる巨根に顔を埋めていく。あぐらの牛尾先生の目の前で、大きく真っ白なお尻が、くびれた腰からぷりんぷりんと左右に揺れた。
 「あぷん、くむう、はぷう・・・うひおへんせいぃ・・・ひれこをつらぬいへぇ」
 「旦那にもそんないやらしい事をするのか?ち○ぽを咥えながら、尻を振っておねだりするのか?好きな体位を求めるのか?」
 「ひまへん・・・んぱんぱあ・・・ふしおせんへいらけぇ・・・うんぷう・・・はやくひれてぇ」
 「自分からまたげ」
 「・・・」
 「どうしたあっ!座位でしたいんだろうっ!さっさとまたいでえっ、ち○ぽをま○こに入れろっ!」
 「ひいいっ!」

 バネ仕掛けのように飛び上がり、秀子は牛尾先生の肩に左手をついた。そして右手で威きり勃ちを握り締めると、自身の女性部へと照準を合わせる。ゆっくりと、腰を降ろしていった。秀子は、言いなりのただのメスなのだろうか?卑しいメスなのか?

 違う。きっと、あの防風林の中ののぞき魔のように、誰かが今の秀子を見ていたら、あまりの美しさ、あまりの興奮に卒倒するだろう。むしろ、牛尾先生の凶暴なオスの本能を引き出していると言ったほうがいい。アナルという目的を前に、淫乱のメスと凶暴なオスがその本能をむき出して、ノーマルなセックスからアブノーマルな結合へと協力して向かっているのかもしれない。

 「あはあっ・・・」
 膣口に亀頭が触れるほど、秀子は腰を降ろした。
 「さっさと入れないかあっ!」
 「はいっ牛尾先生ぃっ・・・くはあんっ!」
 秀子は一気に沈むと、深い快感に牛尾先生に抱きついた。鎧の肉体にしがみつく豊満な柔らかい肉体。
 「腰を振れえっ!」
 「ひいいっ!」
 秀子の腰が牛尾先生のあぐらの上でくびれる。前後にスライドするお尻は圧巻の大きさだ。
 「もっと弾まないかあっ!」
 「はい先生ぃっ!」
 うんこ座りのように股を開き、牛尾先生の肩に両手をついて上下に弾む秀子。大きな上下運動に、激しく揺れる豊満すぎる乳房。興奮したオスなら、喰らいつくの当然だろう。
 「あひいっ!」
 ピンクの小粒な乳首を甘噛みされ、秀子は牛尾先生にしがみついた。乳首は秀子の最大の性感帯の一つだ。たまらず動きが止まる。
 「誰が止まっていいと言った」
 「だってぇ・・・」
 「だって何だ?」
 「牛尾先生が秀子の乳首を・・・感じちゃうからぁ、秀子乳首気持ちいいからぁ」
 「息子の隆の稽古を見ていなかったのか?どんなにきつくても打ち込みを続けていただろう?それでも隆の母親か?」
 「そんな・・・隆の事なんて、言わないでくだ・・・」
 「感じても腰を振らないと駄目だろうがぁっ!」
 「ひいいっ!先生ぃっ!」


 ~~~


 ギシッ・ギシッ・ギシッ・・・
 学校の保健室のベッドだ。さほど頑丈ではないだろう。それでも秀子の腰振りは豪快だ。部屋中にベッドのきしむ音が聞こえる。秀子は乳首を噛まれつままれる快感の中、髪を振り乱し、快感に歯を喰いしばり耐えながら、腰をスライドさせ上下させ、くねらせくびらせ、尻肉を弾ませる。白い肌に汗がびっしょりだ。こんな動きをされて、一分以上持つ男がどれだけいるだろうか?

 まさに狂乱だ。メスはアナルを奉げるため。オスはアナルを奪うため。その儀式の前の、最後の女性器と男性器の狂乱。分泌し収縮し痙攣し、威きり勃ち、硬直し、血管浮き立たせる。締め付け貫き、ぶつかりえぐれる。

 「欲しいっ!牛尾先生のお精子が欲しいですぅっ!」
 「そんなに欲しいなら、俺の好きな体位でくれてやるっ!言ってみろおっ!」
 「バックゥっ!秀子のバックが牛尾先生は好きですぅっ!」
 「何で分かるんだぁっ!」
 「牛尾先生は秀子のお尻が好きだからですぅっ!秀子のお尻の穴が良く見えるからですぅっ!」
 「それが分かっているのならっ、さっさとしないかあっ!」
 「きゃあっ!」

 牛尾先生が剛腕で秀子の肉体を持ち上げ、放り投げた。ベッドに弾む秀子の前で、巨根を握り締め膝立ちになる凶暴なオス。
 「さっさと尻を持ち上げろっ!こっちに向けるんだあっ!」
 「ひいいっ!」
 秀子は、くるりとうつぶせになり、大きすぎるお尻を持ち上げる。くびれる細腰から、まろやかに大きくなる真っ白なお尻が、オスに向けられた。
 「どうして欲しいんだ?」
 「入れて、バックで入れてくださいぃ・・・」
 「どこに入れて欲しいか見せないと駄目だろうっ!」
 「はいいっ!」
 顔で肉体を支えながら、秀子は両手をお尻に持っていく。豊か過ぎる尻肉に秀子の細い指が食い込む時の音が聞こえそうだ。むちい、と・・・。左右にぱっくりと開かれる尻の割れ目から、濡れきった女性部と、皺が広がるアナル。
 「旦那にもそんな淫乱な格好で求めるのか?そうやって尻を持ち上げて、おま○ことアナルを見せるのか?」
 「主人にはしませんからぁ。牛尾先生だけですからぁ。だから早くぅ」
 「早くなんだ?」
 「入れてぇっ!バックの秀子のおま○こに牛尾先生のおち○ぽ入れてくださいっ!」
 「自分から入れろと何度言えばわかるんだあっ!」

 バシンッ!
 「ひいいっ!」
 保健室に、小気味いい音が響く。秀子の尻肉のあまりにも小気味いい叩き付けられる音だ。
 バシンッ!
 「この大きな尻を自分から入れるんだあっ!」
 「はい牛尾先生ぃっ!」
 バシンッ!
 「ひいいっ!」
 
 秀子は、牛尾先生の熊のような手に平手打ちにされて、真っ白から赤みがかる大きなお尻を、さらに高く持ち上げ、這いながら後ろに下がる。
 「ああ、もう少し下に向けてください、先生。そんなにそり上がっては、入りませ・・・」
 バシンッ!
 「ひいいっ!」
 「もっと尻をあげないからだあっ!」
 バシンッ!
 「ひいっ!」
 「なんて叩きがいのある尻だ。旦那にも叩かせているのか?こうしてえっ!」
 バシイッ!
 「主人には、こんな風に秀子のお尻を向けませんわぁ・・・」
 バシイッ
 「あひいっ!」
 「そら、ち○ぽを入れやすいように下げてやる。もっと後ろに下がらないかあっ!」
 バシッ!バシンッ!
 「ひいっ、ひいいっ!」

 秀子は、もう真っ赤に染まったお尻を、上下左右に振りまくり、膣口で亀頭を捜した。そして、やっと見つける。やっと無くした物を見つけた子供のように、ホッとする秀子。だがそれもつかの間のことだ。

 「あうん・・・」膣口に触れる亀頭。バシンッ!叩きつけられる尻肉。オスの怒号。「ほらっ尻をもっと後ろにやらないと入らないだろうっ!」バシンッ!バチンッ!「ひいいっひいいっ!」真っ赤に腫れ上がる尻肉。ずにゅうっ!「あはあんっ!」挿入される巨根。「入れてじっとしてたら駄目だろうっ!」バチンッ!バシンッ!「あひいっ、うひいっ!」クネクネと振り乱される巨尻。「あん、うん、くうん、あはん・・・」摩擦に喜ぶメス。バシイッ!バシンッ!「もっと尻を触れえっ!何のためにこんなでかい尻をしてるんだあっ!」「ひいいっ・・・」

 秀子の動きが、止まった。


 ~~~

 
 「牛尾先生ぃ・・・秀子もう駄目ですぅ・・・」
 「どうして欲しいんだ?」
 「牛尾先生がぁ、秀子を突いて下さい・・・」

 力尽きたように突っ伏す秀子。その教え子の母親の巨尻を叩きまくった牛尾先生は、秀子の細腰をがっしりと両手でつかんだ。そして、片膝を立てる。秀子はまるで、ロケット台にセットされて発射の爆発を待つ白いミサイルのようにじっとしている。 

 「何をどうして欲しいか、はっきり言うんだ」
 「秀子はぁ、主人じゃなくて、息子の隆の先生のぉ、主人よりも大きな牛尾先生のおち○ぽにいっぱい突かれてぇ、いっぱいお精子を秀子のおま○この中にぃ、お出しになって欲しいですぅ。大人の合宿を牛尾先生とやりたいですぅ・・・ひいいっ」

 腰を鷲つかむ牛尾先生の両手に力がこもった時、秀子は笑顔を浮かべた。主人のベッドの上でバックで絶頂させられた時の、興奮と快感と喜びがよみがえる。
 「お願いですぅ、牛尾先生ぃ」
 だがその笑顔も、一瞬で凍りつくのだ。

 ・・・ガチャン・・・

 保健室の外の廊下の奥から、鉄の音が響いた。非常階段の扉が開いた。秀子は即座にそう思った。誰かが、この階に上がってきた。パタパタパタ・・・。この部屋に向かってくる足音。一人じゃない。そして、止まった。この、保健室の前で、止まった。ガラッと、ドアが開かれた。
 「ひっ、牛尾先生・・・」
 
 「ここだよ、隆君」
 「お母さんっ、いるのっ?」

 (隆っ!!幸彦くんっ!!)
 秀子は、ベッドを一周して仕切っている白いカーテンの向こうの、小さな人影を目を見開いて見つめた。四つん這いで、細腰を鷲つかまれ、女性器に男性器を挿入されている事も一瞬忘れた。だが信じられない事に、後ろのオスが膣内の巨根をグイイと子宮に押し付けてくるのだ。思わず出しそうになった快感の声を、秀子は飲み込んだ。やめてとばかりに、秀子はウエストの牛尾先生の手に手を重ねた。影が、近づいてくる。

 「お母さん、そこにいるの?」
 「ええ、いるわよ、隆・・・くうっ」

 秀子は乳房を鷲つかまれ、白い喉を反らした。そして、シーツに噛み付く。乳首をクリクリと転がされているのだ。たまらない快感が、全身を駆け巡る。牛尾先生のささやきが、耳元にやって来た。

 『さあ、突いてやるぞ。望みの通り、今から突きまくってやる。おま○こを、滅茶苦茶に突きまくってやるぞ。いくぞ』

 「お母さん、カーテンを開けていい?そっち行っていい?」
 秀子はシーツを噛み締める小さな顔を、懸命に振った。
  1. 2013/07/31(水) 05:50:24|
  2. 息子の先生
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息子の先生8・大人の合宿①

[9238] 息子の先生8・大人の合宿① tttt 投稿日:2010/03/16 (火) 18:31
 秀子は目覚めた。目覚めると、牛尾先生の腕の中であった。牛尾先生の顔を見上げながら、記憶をたどる。気を失っていた事だけは分かる。ただ、目覚めるまでずっと暗闇であった。気を失ったのか?気を失う前は何が起こっていたのか?秀子は目を閉じて思い出そうとした・・・

 すると、あまりの安心感に涙があふれるてくるのだ。逞しい腕に抱えられている。頼り切っている。力をこめて記憶をたどるよりも、逞しい安心感に身を任せる事で、起こった全てを秀子は思い出した。目を開いて、うめいた。
 
 「ああ、牛尾先生・・・」
 「気がつきましたか?隆君のお母さん」

 秀子は、ゆっくりと降ろされて、地面に足をつく時に牛尾先生の太い首にしがみついた。
 「ご自分で、立てますかな?」
 「牛尾先生・・・」
 秀子は、自分の足の感触を確かめてみた。意外と、しっかりしている。それでも秀子は、牛尾先生の硬い胸に顔を押し付け、分厚い背中に両腕をまわした。

 息子の副担任の先生で、柔道教室の師に、夜の月明かりの中でしがみつく人妻、秀子。秀子はこの時、夫の事を思っていた。それは、夫への背徳心ではない。
 (あなたも知らない、私のモノを、この方に私は奉げてしまいます。いいですね?あなた・・・)
 そんな感情として、秀子の心の中に夫が浮かんだのだ。背徳心というよりも、喪失へのきっかけとして、秀子は夫を思い浮かべた。だけども、もっと強力に、秀子にはずみをつける存在が、向こうからやって来る。

 「お母さん、誰かやって来る、離れてください」
 「ああん、先生ぃ・・・」

 秀子は、牛尾先生に押し返されながら、パタパタと足音を立ててこちらに向かってくる人影を見た。幸彦少年だ。少年は、秀子と牛尾先生の前まで走ってくると、大きな口を開けて苦しそうに話す。
 「やっぱり、牛尾先生とおばさんだった・・・はあはあ・・・人影が見えたんで追いかけてきたんだ・・・はあはあ・・・」
 「隆はどうしたんだ?」
 そう言った牛尾先生の後に、秀子も言葉をつないだ。
 「ジョニーは?ジョニーはどうなの?幸彦くん」

 隆もジョニーも、きっと大丈夫なはず。見上げてくる幸彦少年を見て、秀子は確信するのだ。秀子はもう、この少年の存在の意味を知っている。
 「隆君はまだ、ジョニーと一緒に病院にいるよ。つきっきりなんだ。ジョニーは、肋骨にひびがはいってるんだって言われて、包帯を巻かれてるよ。僕は、一度連絡に戻ったんだ。これからまた、病院に戻るよ。タクシーも、向こうに待たせてあるんだ」
 「そうか。幸彦、お前は立派なやつだな。お前に任せていたら安心だ」
 「牛尾先生・・・おばさんは、大丈夫なの?」
 「うむ」

 うなずいた牛尾先生に、幸彦少年は落ち着いて、しっかりと言葉を返していく。秀子はその少年を見ながらこう思うのだ。
 (きっと、これが最後。幸彦くんが私の運命を導くのは、これが最後の気がする)
 その秀子の思いは当たっている。その代わりに今度は、数ヶ月後に秀子が、幸彦少年や大竹夫人の運命を導いていく存在になるのだが・・・。とにかく秀子は、幸彦少年を見つめ、心に決めた。

 「牛尾先生、おばさんは念のため、怪我の確認とかした方がいいと思うよ。昼間、稽古の途中に何人か、僕が保健室に連れて行ったんだ。そこがいいよ。ベッドもあるし、ゆっくり休めるよ。みんなが寝てるところから離れてるし、そこがいいよ、絶対」
 「うむ。幸彦、お前の言う通りにしよう。隆のお母さんを、そこに連れて行って、休んでもらうようにしよう」
 「あの、幸彦くん・・・」

 秀子は少年を見つめた。言いたい事ははっきりしていたが、言葉に出ない。
 (幸彦くん、私の決心は、間違っていないわよねっ!?)
 秀子の心が分かったのかどうか知らないが、幸彦少年は、秀子に向かって力強くうなづいた。秀子は、すべての緊張がとぎほぐれて、少年に微笑み返すのだった。
 (ありがとう)
 こう思いながら。


 ~~~


 秀子は、合宿所の暗い廊下を、牛尾先生の大きな背中について歩いていた。そしてその背中に、何度も口を開くのだ。
 (自分から言わないといけない。それがせめてもの、主人への償いになる気がする。自分から、もらってもらった方が、主人へ顔向けができる。あなた・・・私を怒らないで)
 秀子は、キッと牛尾先生の背中を見た。秀子はこうと思うと、気が強い女だ。迷いはなかった。

 「牛尾先生」
 「はい」
 「この前、言ってらした事ですが」
 「ええ」
 「・・・」
 秀子は、数秒、間を空けた後、言った。
 「私の初めてを、奪ってくれても構いません。私を、初めての女に、してくれてもいいんですっ」
 「・・・」
 今度は、牛尾先生が間を空けた。そして初めての意味を、はっきりと言う。秀子は気をしっかり持って、それに言い返した。
 「アナルのことですね」
 「は、はい。そうですっ」
 「アナルセックスをさせてもらって、構わないのですね」
 「は、はい」
 「ご主人も、隆君のお母さんのアナルに入った事はないのでしょう。本当に、決心してくれたのですね」
 「はい」
 「アナルの中に、出しますよっ。私の精液を、お母さんのアナルの中に、出してもいいんですねっ!?」
 「っ!・・・は、はいっ。構いませんっ」

 ガララッ・・・
 牛尾先生が立ち止まって、扉を開けた。保健室に着いたのだ。先に入った牛尾先生が、部屋の灯りをつけて、廊下に明かりが洩れる。その明かりの中に立つ秀子を、牛尾先生がつかんだ。細い腕をつかみ、ぐいと中に引き入れる。
 「あんっ」
 扉を閉めた牛尾先生は、秀子にむさぼりついた。唇に舌をねじ入れる。秀子も、それに従う。当然のように、従う。
 「ぷあんっ・・・はあはあ・・・あはんっ、むくむう・・・」
 秀子と牛尾先生は、唇をむさぼりあい、体を離すと、服を脱いだ。そしてまた、むさぼりあう。一枚脱いでは抱き合い、また一枚脱いでは、むさぼりあった。そして、全裸になっていく。

 褐色の肉体と真っ白な肉体が絡み合う。教師と教え子の母親が、合宿最後の夜に、生徒たちから離れた保健室で舌を絡めあう。外の夜に、保健室の明かりが洩れている。町並みの灯り。道路を走る車。夜景の中の人々の何人かは、この合宿施設である高校の一室の明かりを目にしているだろう。この高校で小学生の柔道合宿が行われていると知っている人たちもいるだろう。だが、誰一人こんな事は夢にも思っていないはずだ。合宿の引率者である教師と、付き添いの教え子の母親が、全裸で仁王立ちフェラチオに身悶え、これから性器を摩擦し合う準備をしているなどと・・・。

 「うんぷ、うんぷ・・・ぱはあっ・・・んっんっんっ・・まはあっ・・・」
 「ううむう・・・隆君のお母さん、私はお母さんのアナルを奪う。お母さんの初めての男になる。お母さんを私の初めての女にする。だが、今夜、この場所ではありませんよ」
 「うぷんっ・・・はあはあ、せ、先生・・・うぶうっ!むうっ!くむうっ!」

 牛尾先生が、両手で秀子の頭を鷲つかみ、いったん唇が離れた秀子の唇に、巨根を突き立てた。そして、両手はそのまま、腰をゆっくりと前に突き出す。秀子の喉の奥を、亀頭で突く強制イマラチオ。教師が教え子の母親にイマラチオ。
 「ぐむっ・・・むむうっ!くむっ・・・ぷむうっ!」
 喉を突かれる秀子の瞳から、涙があふれる。それでも秀子は、牛尾先生を見上げた。秀子はあらためて思った。仁王立つこの男性は、オスだと。そして自分は、そのオスに喰らわれるメスなのだと。
 「隆君のお母さん、あなたのご自宅で、そして、あなたのご主人のベッドの上で、あなたのアナルを奪うっ。アナルを貫きっ、射精するっ!初めての男と女になるのですっ!ご主人のベッドの上でっ!いいですねっ!もう首は横に振らしませんよっ!隆君のお母さんっ!」

 首を横には、振れない。がっしりと両手で頭を鷲つかまれ、喉の奥に巨根を突き入れられているのだから。だがたとえそうでなくても、秀子は首を横に振らないだろう。顎をはずしそうな程の威力を示す巨根の出入りが、あの防風林での興奮を思い起こさせた。そう、秀子は失神して終わっていたんじゃない。中途で止まっていただけだ。濡れる興奮は、メスの奥深くで燃え続けていた。
 
 「ぶはあっ・・・はあはあ・・・ああんっ」
 涙とよだれだらけの秀子を、牛尾先生が引き起こした。
 「今夜は、その為の準備ですよ、隆君のお母さん」 
 「はあはあ・・・じゅ、準備・・・はあはあ」
 「そうです。ご主人のベッドの上で、心置きなく私の初めての女になれるようにね。少しの躊躇もあってはならない。その為の、準備です。淫乱に、激しく淫乱に、ご主人の事など微塵も思わないほど淫乱になってセックスをするのです。さあ、大人の合宿ですよ、お母さん」
 「あうんっ!」
 
 牛尾先生が、秀子の膣に指を突き入れた。耳元に、言葉攻めの息がかかる。
 「ご主人とは、外でセックスをしたことはあるのですかな?隆君のお母さん」
 「はううっ・・・あ、ありません・・・」
 「キスぐらいはあるでしょう」 
 「そ、それはあ・・・くふうっ」
 「なぜやらしてあげなかったのです?あんな風に。木につかまって。立ちながら。ご主人とはあるのでしょう。立ったままのセックスが」
 「ありまっ・・・せんっ・・・あふんっ、いいっ」
 「どうでしたかっ、立ったままのセックスはっ、駅弁スタイルはっ?」
 「すご・・・凄かったですぅっ・・・はううっ」
 「ご主人にもしてもらえばいいでしょうっ?」
 「主人はあんなっ・・・逞しい事、でっ、できませんっ。あうん・・・牛尾先生が初めて・・・あんな凄いの初めて・・・くはあ」
 「またしてみたいですかっ?」
 「し、したいです」
 「何をしたいか言うのですっ、お母さんっ」
 「秀子またぁっ。立ったままとぉっ、駅弁スタイルでぇ、して欲しいですうっ!」
 「それえっ!」
 「はうんっ!」

 牛尾先生が秀子の片足を担ぎ上げ、秀子を巨根で貫いた。しがみついてくる秀子を、膂力で突き上げる。
 「それ、それっ、それえっ!」
 「あん、あんっ、ああんっ!」
 「今度はこうだぁっ!お母さんっ、そらあっ!」
 「ひいぃっ!」
 駅弁スタイルに持ち込んだ牛尾先生は、全身をバネのように上下し、秀子の大きなお尻を突き上げる。バウンバウンと跳ね上がる、秀子の真っ白なお尻が、柔らかな脂肪を波打たせる。

 秀子はまだ大人の合宿の意味を分かっていなかった。息子の先生が課題として出している淫乱は、逞しさに抱かれて激しく気をやる事だけではないのだ。
 「秀子またっ、飛んじゃいそうっ、牛尾先生ぃっ!」

 牛尾先生が、抜いて秀子を降ろした。


 ~~~


 「ああん、牛尾先生ぃ・・・」
 まさに飛んでいきそうな、激烈の快感の中断だ。秀子はオスを見つめた。大きな瞳の懇願。
 「どうしたんです、お母さん」
 「ああ、そんな・・・秀子」
 「はっきり言うのです」
 「や、やめないで、下さい、先生」
 「何をですか?」
 「ああ・・・セ、セックスを・・・」
 「それならはっきり言うのです」
 「入れて・・・秀子のおま○こに・・・入れてください」
 「何をですか?」
 「牛尾先生のおち○ぽをっ、秀子のおま○こにぃっ、入れてくださいっ!」

 秀子は絶叫できた。そう、ここまでは、今までの秀子なのだ。だが今この時は、教師が教え子の母親に課題を出す、大人の合宿。
 「見せてもらわないと分かりませんな、何処にち○ぽを入れたらいいか」
 「・・・」
 このとき秀子は、やっとメスへの入り口にたどり着いたのかもしれない。幸彦少年が連れてきてくれたのは、入り口に過ぎなかったのかもしれないのだ。開くのは、秀子自身。そして彼女はそのメスの才能が、十分すぎるほど、あるっ!

 「さっさと見せなさいっ!このち○ぽを入れて欲しいんだろうっ!」
 「ひいぃっ!」
 オスの一喝に、メスは後ずさって、カーテンにつかまった。それはベッドを仕切るカーテンだ。ジャララとカーテンを開いて、秀子はベッドに倒れこんだ。そして迫るオスを見上げる。牛尾先生は、巨根を握り締める。まるで巨大な大砲だ。
 「何処にこれが欲しいんだっ!」
 「ひいっ!」

 ベッドに仰向けの秀子が、股を大きく開いたのは、怒鳴るオスへの恐怖からではないだろう。秀子が、その強力なオスを凌駕する、淫乱なメスであることを、本能で分かっているからだ。巨根をあっという間に果てさせる名器の持ち主、秀子というメス。
 「ここにぃ、ここに下さいぃ・・・」
 「もっと開くんだ」
 「秀子のここにぃ・・・その大きな牛尾先生のおち○ぽを入れてくださいぃ」
 「旦那にも、そんないやらしい格好をするのか?」
 
 牛尾先生は、大股を開いて、濡れきった女性部に両手を当て、指で左右にねっちりと開いて赤い奥を見せる秀子に対して、そう言った。赤い膣の奥は、うごめいている。

 「こんな恥かしい事、牛尾先生だけですぅ・・・来てぇっ!牛尾先生ぃっ!秀子のおま○こをズボズボ突き上げてぇっ!」
 「入れて欲しいかあっ!旦那ではなく、息子の教師のち○ぽをっ、入れて欲しいかぁっ!」
 「欲しいっのお!秀子、牛尾先生のおち○ぽが欲しいのおっ!」

 オスがメスに喰い掛り、灼熱の怒涛が、秀子を突き上げた。
  1. 2013/07/30(火) 19:48:38|
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息子の先生7・気づく者、気づかない者③

[9205] 息子の先生7・気づく者、気づかない者③ tttt 投稿日:2010/03/13 (土) 14:28
 その青年は、海に沈んでいく太陽を見ていた。海面に半分欠けている太陽は、ちょくせつ見つめても、もうまぶしくともなんともない。太陽が去っていく空は紫色とオレンジ色とピンクが混ざり合い、白ゴマのような星を光らせている。太陽を迎え入れる海は、黒と白の水墨画のように暗く波打ち、もうまもなく、墨をこぼしたように真っ黒になるだろう。海は、太陽が沈んでいく直前は幻想的で美しいが、完全に沈んでしまう夜の海は、恐ろしい。真っ暗な闇からやって来る波の音が、真昼の穏やかさではないのだ。人を不安に陥れる使者の声に聞こえる。青年は、そう思っていた。だが今やもう、どうでもいい。怖くともなんともない。

 青年の携帯電話がなった。
 「おい、門倉、何処にいるんだよ?」
 相手は、鳥山という同年代の男だ。だが青年にとって、もう名前なんてどうでもよかった。自分も、友人の相手の名前も・・・存在も。はぐらかすような言葉を出した後、青年は携帯を切った。

 青年がこの土地にやって来たのは、正午過ぎだった。駅から降りた真昼の海は、生命力にあふれていた。それからどうやって時間をつぶしたのか?食事すらしていない。そして、夜を迎えた。夜の海は、昼と同様、力があふれているが、それは生命を吸い取ってしまうような暗い力だった。だが青年はそれを感じると、むしろ安心した。

 この大自然に逆らってもしょうがない・・・身を任せようじゃないか。そう思う青年の顔は、月明かりの下で笑みさえ浮かべている。
 (身を任せる?違うな。身を投じるか・・・身を差し出す、か。くっくっくっ)
 青年は、自虐的にそう思い直していた。


 ~~~


 青年は、派遣社員だ。仕事は、無断に休んでいる。だがそれがどうしたと言うのだ。かわりの歯車は、いくらでも転がっている。企業はそう思っているのだ。人手がいる時は休みもなく、朝早くから夜遅くまで仕事を課せられた。いらなくなると、契約を切られた。お願いと頭を下げていた社員が、ご苦労さんと目も合わせなくなる。そんなサイクルで、青年は生きてきた。そんな時に、青年の親友がこの世から自ら消えた。

 歯車の一つがなくなる事に、誰も関心なんか示さない。そんな事を考えていたんじゃないか?その親友の事を、青年はそう思うのだ。それよりも何も、先に絶望してしまったんだ。もう、歯車になる事さえ出来ないくらいに、心が萎えてしまった。他の歯車と噛み合うのも苦しくなったんだ。もう、回れない・・・。

 青年も青年の親友もイジメられっ子だった。中学の時はし烈を極めるいじめだった。だが、イジメをする不良たちは、教師にかばわれるのだ。あの担任教師は何を見ていたのか?ホームルームで不良を更正させようと目を熱くさせ熱弁をふるい、皆に不良への激励のコメントさえ書かす。達成感にあふれた顔でホームルームを終えた担任教師が、教室を出て行くと、陰惨なイジメが始まった。
 『クラスメートだろう』
 『協力できないやつは、差別主義なんだ』
 担任教師はこう言った。本当の悪は、不良ではなくこの担任教師だ。今青年はそう思う。

 きっと本当に不良を救いたかったのかもしれない。けど俺たちは、誰が救ってくれるんだ!?ええっ!?誰がっ!!教師の言葉など、不良たちは聞いていなかった。教師の想いを、不良たちは気づいていなかった。その不良の腐った心を教師は見抜けないし、不良の足元で本当に苦しむ俺たちを、教師は気づかなかった。俺たちはあの担任教師にとってどうでもいい生徒なのだ。不良を更正させたという結果が、教育者の株を上げる。なぜ、誰一人、あいつらをぶっ飛ばす教師がいなかったのか?どうしてだ?あの不良たちは今どうしてる?のうのうと悪事にのさばっているのか?それともまっとうに、社会人として生きているのか?まっとうなら、何であんな奴らがまっとうに生きれるんだ?どうして俺の親友が、あいつらにイジメぬかれた、俺の親友が、絶望してこの世から消えたんだ!?俺の親友が消えた事を、あの担任教師は知っているのか?お前の教え子だったろうが?クラスで目立たない生徒の顔なんて忘れたか!?

 「うっ・・・」

 青年は、真っ暗になった海に向かって叫ぼうとした。そしてやめた。どうせもうすぐ、この暗い自然と一つになるのだ。疲れるだけだ。抵抗したって、疲れるだけだ。青年は、防風林が何処まで続くか目で追った。白波を弾く断崖絶壁で終わっている。
 (あそこにしよう)
 そう思った青年は、立ち上がると、月に照らされながらゆっくりと歩いた。


 ~~~


 防風林の中に入ると、月の明かりがほとんどさえぎられる。海風で波のような葉の音を出す木々が、青年を立ち止まらせた。この木をつかっても、いいんじゃないか。そう思う青年。どこかに、ロープは落ちてないか?暗い地面を見渡す青年は、ベルトを腰に巻いている事に気づいた。ガチャガチャとバックルを外すと、周囲を見渡し、手ごろな木がないか検分して、ぎょっとするのだ。

 木の陰に、何かがうごめいている。かすかな月明かりを頼りに目を凝らすと、男と女が抱きしめあっているのだ。しかも何組もいる。風の中でなんとなく、息遣いが聞こえるので耳を澄ました。それは、確かに息づかいだった。何組もいる抱き合うカップルをのぞく、のぞき魔たちの息づかいがするのだ。木の裏から顔をこっそりとだして、カップルに向けて目を光らせている。
 (何だここは?なんなんだ、こいつらは)
 最後に、のぞきでもしてみるか。そう思った青年だが、かえって、バケツの底に落ちたような気持ちになった。心底いやになった。生きることに絶望している青年とって、月明かりから隠れる様に、申し訳程度に、服を着たまま押し黙っていちゃつく男と女は、燃えて絡み合っている人間とは、生きている生身の人間とは思えなかった。
 (くそっ、まだ犬の交尾を見た方が、興奮するぜっ)
 そういえば勃起をいつしたかすら分からない。AVを見る気にすら、最近はなれなかった。いやきっと見ても、このカップルたちを見るのと、同じ気分になるに違いない。

 やっぱり、あの断崖にしよう。青年は再び歩き出した。胸の内でこうののしりながら。
 (堂々と、全裸で、絶叫しながら、素っ裸でズコバコやっている男と女でもいないか?もしいたら、のぞいてやるよ。最後のセンズリを、してやるよ)
 そして青年は、立ち止まる。
 

 ~~~


 青年は、目の前の夜に、真っ白な布のようなものが垂れ下がって揺れているのを見た。クネクネと揺らめいている。『いったんもめん』の様な化け物のたぐいかと、一瞬ゾッとしたが、やがて人間の、女の声を聞いて、人間の女だと、ホッとしたのだ。そして、ホッとした自分自身が、妖怪どころではない驚くべき現場に立ち会っていることに気づく。
 
 「あっはあっ・・・牛尾先生っ・・・」

 確かにそう聞こえた。かなり大きな声だ。そしてその女の声は、悩ましく艶でていて、鳥肌が立ちそうな声だ。

 「隆君のお母さんっ、それえっ」

 今度は男の声が響いた。まさに地の底から響くような、太く低い声だった。睾丸が縮んでしまうようなその男の声に、女の悩ましい唇さえ想像できそうな、濡れた女の声が、恐ろしいほどに調和していた。

 「お母さん、燃えるんですっ。それそれえっ」
 「くっふう・・・気持ちいい、牛尾先生ぃ・・・あうんっ」

 月をおおっていた雲が去った時、青年は生唾を飲み込んだ。月下に、全裸の真っ白な女が、これも全裸の男に抱きしめられ、踊るように身をくねらせているのである。最初は、男の体に目が行った。褐色の肉体が、夜で隠れていて、月明かりに現れたのだ。そして、現れたのがヘラクレスのような頑強な筋肉の塊なのだ。思わず度肝を抜かれた。だが、完全に目を奪われてしまうのは、ヘラクレスを眩しさで隠してしまいそうな女の肉体だった。女は小柄で、男と対比すると大人と子供のようだ。だが、その肉の付き方は出す言葉を失う。火の玉のように白く浮き沈みしているのは胸だ、乳房だ。なんて大きさなのか。ぐるぐると回っているのはお尻だ。あまりの大きさで影ができて、腰が見えないくらいだ。
 (月のような女だ・・・)
 青年はそう思った。頭上の月が太陽で、女は月となり光を反射している。そしてその白い輝きは半端ではない。女の肌が白いからか?月が明るすぎるからか?青年は思った。きっと女の肌だ!その女の輝きに照らされるように、人影が三つ転がっている。三つの人影は、男と女の燃えるような抱擁を、食い入るように見ているのだ。

 ・・・燃えるような!?

 青年は絶句した。燃えるという言葉を思ったことに。そして、心臓がバクバクと弾けている事に。燃えるだって?絶望絶望と言っていた、俺が・・・

 「洩れちゃうっ!秀子漏れちゃうっ!」

 絶叫が、夜を明るくした。ヘラクレスの様な男は、女を後ろから抱えあげている。子供にシーシーとおしっこをさせるような格好で、股を開かせている。しかも、三つの人影に向けてさらしているのだ。女の股間から、キラキラとした霧のようなものが噴き出して、三つの人影に降り注いでいる。その、異様とも思える光景は、幻想的な興奮であった。それも全て、女が放つ白い輝きが眩しすぎるからだ、と青年は思った。夜を、忘れて、青年は勃起していた。


 ~~~



 「ああんっ、ああんっああんっ、牛尾先生んっ」

 「すげえ・・・」
 青年はうめきながら、勃起を取り出してしごいている。ベルトを外した当初の目的は、記憶から消えていた。木に両手をついて、立ったまま、男に後ろから強烈に突き上げられている女。

 ぱんっぱんっぱんっぱんっ!

 と、肉の破裂音が響き渡り、女の絶叫がそれをかき消す。女の腰の細さが、立ちバックのスタイルで浮き彫りになった。目を奪われるくびれが、男に尻を突きまくられてのけぞる。前後に揺れる乳房が、どこかに飛んでいきそうだ。
 「すげえ、あの二人すげえ・・・」
 青年は、自分以外の声を回りから聞いた。いつの間にか、いちゃいちゃカップルをのぞいていた者たちが、こちらに移動してきているのだ。皆、勃起を握り締めている。のぞき魔が皆、白熱の男と女のセックスに勃起をしごいているのだ。
 「のぞきでこんなすげえの初めて見る・・・」
 誰かが言った。
 「ううっ」
 誰かがもう射精した。

 そして青年も、昇りつめていく。絶望で忘れていた、興奮、血の集結、たかぶり、うめくこと、しごくこと、荒い息を吐くこと、目を血走らせる事、歯を喰いしばる事・・・

 「こんなの初めてえっ!」
 
 女が絶叫した。女の小さな肉体は、巨大な男の肉体を包むように豊満に見える。ゆれてくねって、はずんでまわって・・・。駅弁ファックをする、男の怒涛の腰使いは、この場にいる誰もできないだろう。だが女の弾ける乳房は、大きな尻は、男の迫力を凌駕するほどの存在感で揺れまくる。

 「イッちゃうっ!飛んでイッちゃうっ!」

 「ううぅっ!」
 女のその夜最大の声が響いた時、青年は射精した。全身が痙攣した。その痙攣は、絶望からは絶対に起きない痙攣だ。自らしごき、勃起させないとできないのだ。あまりの快感に、青年は腰を引きながら両手を地べたについた。ビクンビクンと、射精は続いている。
 (すげえよ。なあ、すげえよ・・・)
 青年は、胸の中で親友に語りかけた。
 (こんな気持ちいいオナニー、初めてだ。お前も、こんな気持ちいい・・・)

 青年は、どれくらいそうしていたか。ずっと砂を握り締めて、興奮していた。俺は、まだ勃起できる、射精できる。そう思いながら、興奮していた。月明かりがまた暗くなり、のぞき魔達が姿を消していった。そして、青年の内から燃え上がらせる燃料となる声が、聞こえたのだ。

 「おい、大丈夫か?」
 「何がインターハイ準優秀だっ」
 「痛い、痛いのよぉ」


 ~~~


 その声は、間違いがなかった。青年と、青年の親友をイジメきった声だ。耳の中に血のついた垢となりこびりついて、忘れる事はなかった。忘れる事ができなかった声だ。

 「くそおっ・・・おい、出直しだ。しかしくそおっ。今度の獲物で、この憂さを晴らそうぜっ。たっぷり監禁してやる」
 「またあの大男が出てきたらどうするのよぉっ。見てよ、この準優勝が、怯えきってるじゃない」
 「警察に知り合いが多いって、言ってたぜ。ううう・・・」
 「うるせえっ、警察が怖くて・・・?」

 青年は、自分を見つめて立ちすくんでいる男から目を離さなかった。そいつは、舌にピアスをしている。どう見ても、まっとうじゃない。いつも思っていた事があった。偶然出会って、ちゃんと更正して全うに社会に生きていたらと。そしたら俺は、なんて惨めなんだと。だが、違う。
 (違う・・・おい、見とけよ)
 青年は、親友に語りかけて、右手に握っているベルトを揺らした。もう、使う目的は違う。

 青年が右腕を振ると、鉄のバックルを遠心力に、ベルトがしなった。
 「うぎっ!」
 ガッ!と骨が砕ける音がして、舌にピアスの男がうめいてうずくまった。
 「えっ?」
 ととぼけた声を出している他の二人。背の高い方に、青年は思い切り、握りこぶし大の石を投げつける。鼻が砕ける音。うずくまる二人の背中や後頭部に、ベルトをムチにして振り下ろす。何度も、振り下ろす。
 「いやあっ」
 気持ちの悪い動きと話し方をする男が、逃げて行った。

 青年は、ベルトを締めなおした。バックルがヌルヌルしている。血だ。後部ドアが開いている大きなワゴン車が目に入った。
 (こいつらはこの車に向かっていた)
 青年は、痛いほどの空腹を感じていたのだ。
 「食い物・・・」
 ワゴンに半分体を入れて荒しまくる。デジタルカメラやデジタルビデオ。注射器や白い粉が入った袋が散乱している。青年には、それらよりも菓子パンや菓子袋に目が行った。それを、むさぼった。

 興奮し、射精し、痛めつけ、食っている・・・
 (俺は、生きてるよな・・・)
 最後に見た、親友の顔を思い出した。笑っていたが、それは、諦めていたのかな。それとも、楽になった心境だったのか?食っている・・・そして、泣いている。
 「ううっ・・・俺は、駄目なんだろ?生きてないと・・・ううっ・・・」

 青年は、走った。そして、気持ちの悪い動きの男に追いつくと、飛び掛り、手につかんだ石で殴り続けた。ぐったりとした男のポケットから、青年は携帯電話を取り出し、ボタンを押す。


 ~~~


 青年は断崖の岩に腰かけ、怖くなるような夜の海の音を聞いていた。その時はもう、怖かった。そして、抵抗する。
 「うおおおっ!うおおおおっ!!」
 夜の海に向かって、何度も叫んだ。叫んでも、抵抗しても、無駄だ。この恐ろしい自然に、身を投じればいい。黙って、叫ばず。そう思っていた。だけどあの女!月の明かりに白い肌を、月以上に輝かせていた。月のように光を反射する裸身は、まるで太陽だった。夜に、風に、海に、自然に逆らうように絶叫していた。叫び燃えて、燃え尽きなかった。最後は、月の方から姿を消した。俺に、何人もののぞき魔たちに、あの一瞬でも生きる喜びを与えていた。射精という生命のしごきを、何人もの男に夢中にさせた。

 『イッちゃうぅ』

 女の最後の叫びが、頭から離れない。
 (もう、行けよ)
 親友の声が、ふと聞こえた。青年は、思い出していた。何処にいるんだと、電話を掛けてきた人間がいたことを。
 「俺にもまだ、心配してくれるやつがいるのかな・・・」
 
 (行けよ)
 
 「うん」
 青年は、そう言って立ち上がった。向こうの防風林には、パトライトの点滅が見える。青年が電話して、警察が駆けつけたのだろう。ワゴンの中を調べられたら、三人の強姦魔はどうあがいても逃げられない。水平線が明るみ始めた。空が雲が、幻想的に染まり始める。だが青年は、それから背を向けて、歩き出した。

 そして思い直したように海に向きなおると、血染めのベルトを外して、波しぶきに向かって放り投げた。
 
  1. 2013/07/30(火) 15:07:49|
  2. 息子の先生
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息子の先生7・気づく者、気づかない者②

[9112] 息子の先生7・気づく者、気づかない者② tttt 投稿日:2010/03/07 (日) 11:18
 どのくらいそうしていただろうか?秀子はぼう然として、地にぺたんと座ったまま、隆とジョニーを抱えた幸彦少年が夜の中に消えていくのを見送っていた。生温かい風が、秀子の皮膚に絡む。隆の姿が完全に見えなくなった。
 「隆・・・」
 秀子は息子の名前をつぶやいた。
 (そう、私の子供・・・)
 隆が目を真っ赤にして、男を投げ続ける姿が、心底恐ろしかった。あれは、隆だったの?隆の姿をした獣のように見えた。母親のことなど目に入らず、男を投げる事にだけ、男を痛めつける事にだけ集中していた。

 ビチャビチャビチャ・・・
 水がこぼれる音の方に、秀子は顔を向けた。牛尾先生が、ペットボトルの口を下に向けて、背の高い男の顔に水をかけている。気絶していたその男が、うめいて動き出したのを確認した牛尾先生は、クネクネ男の上にもペットボトルを傾ける。地面に両手をついてその行為を見ていた秀子は、近づいてくる牛尾先生を見上げた。太い腕と、大きな手が伸びてきて、秀子の腋の間に入り込む。体が浮いた。
 「ああん」
 立ち上がらされた秀子は、細い腰を牛尾先生の太い腕に支えられ、立っている。足がふらついているのが自分でも分かった。
 「ご自分で、立てますか?」
 牛尾先生はそう言い、秀子の腰から腕を放すと、秀子の薄い肩をがっしりとつかんだ。そして、秀子の心を、心から救っていくのである。
 
 「隆君を、心配されているのですね?」
 「はい、牛尾先生」
 「大丈夫だ。隆君は、大丈夫ですよ、お母さん。今日、起こった事を整理して理解するのは時間がかかるかもしれない。だが、大事な事は気づいているはずだ。隆くんのお母さん、あなたが最後に、隆を抱きしめた。その意味を、あの小さな体でちゃんと、気づいているはずです」

 「ああん・・・」
 牛尾先生が、秀子の全身に付着した砂ぼこりを、大きな手で丁寧に払い始めたのだ。上から順に、肩、胸、腰、お尻、もも、膝・・・。
 「ああ・・・」
 秀子の大きな瞳が、あふれようとする液体で光った。ぱんぱんと汚れを払う牛尾先生の手が、秀子の表面から、絶望という見えない物質を取り除いていくように感じて、ついに秀子は涙を流した。

 人は、助けてもらわない事には絶望から這い上がれない。一人では無理なのだ。そして這い上がった時、その時の輝くような心境を決して忘れない・・・だが、忘れてしまう者も、いや、助けられた事に気づかない者さえいる。

 「心配なのは、隆くんのお母さん、むしろあなたの方です」
 そういった牛尾先生は、秀子から、地面に転がる三人の陵辱魔を見た。
 「あなたは、あいつらをもう許してしまっているでしょう。結局のところ何もなかったのだと、そう思っているに違いない。警察なんてもってのほかだと、思っている。そういう人だ、あなたは」
 「あ・・・」
 秀子の細い顎が、牛尾先生の指に引っ掛けられ秀子の顔が持ち上がった。
 「お母さん、あなたは気づいていないだけだ。その柔らかい体の中に錆びた釘が突き刺さっている事を。ちゃんとこの場で今、それを抜かなけらばならない。許してしまわずに、決着をつけないといけないのです」
 「決着・・・」
 
 そうですと、牛尾先生は秀子にうなずき、陵辱魔たちの方を向いた。
 「お前たち、この人がどういう人か、どれ程素晴らしい人か、良く見ておけ」
 「あの、牛尾先せ・・・うぶぶ・・・」

 秀子はきつく熱い抱擁の中、唇をむさぼられた。


 ~~~


 「きっと何度も蹴られたんだろう。良く動けまわれたもんだ、このワン公は。折れた肋骨が内臓に突き刺さらなくて、良かったんだぞ」
 隆は、胴体に包帯をぐるぐると巻かれ、診療ベッドに横たわるジョニーを撫でながら、その中年医師の言葉に聞き返した。
 「突き刺さったら、どうなるの?」
 「死ぬ」

 子供に向かってまったく表情を変えないまま言う、その中年医師の言葉が、隆の奥深くに入り、整理がつかない渦巻く感情と混ざり合った。
 「クウン・・・」
 隆の手を、ベロッとジョニーの舌がなめた。黒い宝石のようなジョニーの目が、じっと隆を見つめ続ける。
 「ごめん、ジョニー・・・ごめん・・・」

 今まで何度も何度も、ジョニーを蹴っ飛ばしてきた。その自分に向かって、弱弱しく尻尾を振り、手を舐めてくる。隆はジョニーに謝罪するように、がっくりと頭をたれ、膝の上に涙をこぼした。ジョニーの赤い獣の目。牛尾先生の闇を切り裂くナイフの様な技。それはもう、隆からこびりついて離れない。だがそれは、深海にひそませばいい。海面には、決して裏切らないジョニーの優しさ、そして、母親のなにものをも包み込む柔らかさが、キラキラと小さな波を作る。それでいいんだ。

 嵐を起こすのは、海面の上の大気だ。それは隆、おまえ自身。それに気づいているんだ、隆よ、それでいいんだ。お前はもう立派に、母親から巣立った。



 「おじさんは、牛尾先生と知り合いなの?」
 「おじさんって言うな」
 泣きじゃくる隆の肩に手を置いている幸彦少年が、中年医師に向かって言った。中年医師は幸彦少年に向かってタバコの煙を吐き出し、診察室の壁にかけられている額縁を見る。中の写真は茶色く汚れていて、一人ひとりの判別がもうつかないほどだ。
 「タバコで、黄色くなっちまった・・・おい、おじさんって言うなよ」
 幸彦少年は、額縁の下にある、年号と文字だけは何とか読む事ができた。それを復唱してみる。
 「せん・・・きゅうひゃく・・・はち・・・1980年、代表強化、合宿・・・何の写真なの?」
 「もう、忘れたよ」

 幸彦少年は、タバコが口元まで灰になりそうなのを気づかないくらい、その額縁をじっと見ている中年医師の横顔を見た。きっと何も答えてくれない。タバコが灰になり床に落ちた時、少年はそう思った。


 ~~~
 

 「あむぶぶ・・・ぷはあっ・・・はあはあ、牛尾先生、な、何を・・・ひいっ!」
 牛尾先生のむさぼりつきから顔を離した秀子は、おもむろにTシャツを脱ぎ去った牛尾先生に大声を上げた。それだけではない、ジーンズを脱ぎ、ボクサーパンツをあっという間に取り去った牛尾先生は、秀子の前に仁王立った。月明かりに、鎧のような筋肉の肉体、そして・・・巨根が秀子を圧倒するほどに、威きり勃っている。
 「ああ、牛尾先生、何を・・・きゃあっ・・・ぐむむむ・・・」

 後ずさった秀子は、再び抱きしめられ、唇をむさぼられた。ブラウスの上から乳房を揉みしだかれる。下腹部に巨根を押し付けられる。舌を絡め吸われる。
 「あはあっ・・・」
 秀子は熱い息を吐き出した。牛尾先生の言う通りなのかもしれない。そう思った。
 「何もかも忘れて燃えるんです。隆君のお母さん」
 「くっふう・・・」
 あっという間にブラウスのボタンを外され、ばさりと肩から抜き去られた秀子は、くるりと体を回され、ブラのホックに手をかけられた。プツン・・・そして、豊満すぎる乳房が、月明かりの下に、タプンとこぼれ落ちる。また、くるりと体を回される。牛尾先生の鋼の肉体の中で、こまのように回る秀子のくびれた豊満の肉体。乳首を含まれて、秀子は叫んだ。秀子最大の性感帯の一つ、ピンクの小粒な乳首。

 「くはあんっ!」
 立ったまま、豊満な乳房を揉まれ、乳首を甘噛みされる。牛尾先生は秀子のスカートのジッパーを下ろした。スカートが下にストンと落ち、大きなお尻でぴっちりと張り切ったパンティーが、くるくると巻かれるように下ろされていく。秀子は快感に金縛りにあいながら、足首まで下ろされて小さくなったパンティーから、片足を抜いた。
 「あひいっ!」
 牛尾先生が秀子の濡れきった茂みに、ごつごつした指を這わす。そして、大粒のクリトリスをとらえた。秀子最感の性感帯の一つだ。牛尾先生が、秀子の背後に回った。

 
 「はあはあ・・・くうぅっ・・・ああんっ、くはあっ」
 後ろから両手を回され、乳房をもみくちゃにされる。たぷたぷと波打たされる。乳首をつままれ爪で弾かれる。愛液を滴らせる膣に、牛尾先生の指が突き刺さった。
 「うはあんっ!」
 Gスポット!グチュグチュッグチュグチュッ・・・秀子最弱の性感帯の一つ、Gスポット。そこを荒々しく攻められ擦られ、グチュグチュと淫音を立てる秀子の女性部。

 牛尾先生は、秀子の腋の間から顔をくぐらせ、乳首を含もうとする。豊満すぎる秀子の乳房は、タップンとすくうと簡単に乳首をとらえる事ができるほどだ。
 「ひいいっ、くひいいっ」
 乳首、クリトリス、Gスポット。秀子三大性感帯攻め。立ったままこれをやられては、たまらない。
 「駄目ぇ、牛尾先生ぃ。立って、秀子立ってられませんっ。くふうっ・・・」
 「私に身を任せるんです。決して、お母さんを砂に汚す事はしない。二度とっ!私を信じて私に身を任せなさいっ!隆君のお母さんっ!」
 「ああんっ、うふんっ」

 秀子の股間で小刻みなスピードを増す牛尾先生の右手。秀子は、牛尾先生の言われるとおりに後ろにもたれかかった。なんとも言えない逞しさが、秀子を支える。
 「燃えるんですっ、お母さんっ」
 秀子は前を見た。秀子を拉致して陵辱しようとした三人の若い男たちが、食い入るように見ている。秀子は男たちの目を一人ひとり見た。救い様のない色の目だ。
 『錆びた釘が刺さっている』
 牛尾先生の言葉は本当かもしれないと思った。でも怒れない、裁けない、ならどうしたら?
 「燃えるんですっ!」
 「あはあんっ!」

 そう、燃えるっ!私は燃えるっ!燃えて燃えて、でも決して燃え尽きたりしないっ!燃え続けるのっ!

 「隆君のお母さんっ!」
 「洩れちゃうぅっ!牛尾先生っ、秀子漏れちゃうっ!」

 ぶしゅうっ!ぶしゅうっ!ぶしゅうっ!

 秀子の潮噴きが始まった。牛尾先生は、後ろから秀子を抱えあげる。子供におしっこをさせる様な格好で持ち上げられた秀子の股間から、飛び散るしぶきが月明かりに光り、三人の男たちの上に降り注いだ。
 「すげえ・・・」
 陵辱魔の一人が、そうつぶやいた。

 
 牛尾先生の猛攻は続く。


 ~~~


 秀子を降ろした牛尾先生は、秀子を大きな木に手をつかせる。そして、後ろから貫いた。
 「くはあんっ!」
 立ちバックで貫かれる衝撃を受けた秀子は、木に爪を立て、のけぞった。ぱんっぱんっぱんっぱんっ・・・と、牛尾先生のピストンが秀子のお尻に音を立てる。性器と性器の相性を二週間ぶりに確認する秀子は、叫んだ。
 「いいっ、秀子気持ちいいっ!」
 立ちバックの秀子の豊満な乳房は、まるで水風船をバンバンと手でもてあそぶ様な激しさで、跳ね上がる、波打つ、飛び跳ねるっ!たぷんっ・たぷんっ・たぷんっ・・・

 本当に燃えるという事は、燃えている事さえ忘れる瞬間かもしれない。秀子はもう、陵辱魔たちの事さえ忘れて、これしかないという相手の、巨根との肉の摩擦に、のたうった。秀子の白い豊満な裸身が、月の下で妖艶に踊る。

 「凄いぃっ、牛尾先生すごいぃっ!」
 牛尾先生の動きは俊敏だ。秀子から抜いた牛尾先生は、秀子を前に向かせ、秀子の右膝に手を入れると、そのまま持ち上げ、また挿入した。あっと言う間だ。
 「くひいんっ!」
 「私にしっかりつかまって、隆君のお母さんっ!それそれそれえっ!」
 「ひいっひいっひいいんっ!」

 秀子は夢中で牛尾先生にしがみついた。太い首に、大きな背中に両手をまわした。そして、全てをゆだねるのだ。片足を持ち上げられて、立ったままのセックス。下からの突き上げ。
 「こんなの初めてぇっ!」
 ズンッズンッズンッと突き上げられて、秀子は浮き上がりそうな快感だった。そして、本当に浮き上がったのだ。
 
 「ふうんっ!」
 牛尾先生が気合を発して、秀子の両ももを抱え上げた。駅弁スタイルだ!ズバンズバンズバンッ!お尻が浮き上がり、落ちた所をタイミングよく突き上げられまた浮き上がる。強靭なピストンをくり出す牛尾先生にしがみつく秀子は、髪の毛を振り乱した。
 「飛んじゃうっ、秀子飛んじゃぅっ!」

 私は、この熱いお体にしがみついていくの・・・。そう思う秀子の肉体には、もう錆びた釘は刺さっていない。ただ汗を飛び散らせ、輝きを増す。炎が燃え盛る。

 「イッちゃうっ!飛んでイッちゃうっ!」
 ズバンズバンっと突き上げる牛尾先生は、陵辱魔たちに向かって立っている。彼らの目の前で、跳ね上がる秀子のお尻の、結合部が丸見えだ。その大きなお尻は、あまりにも白く輝いている。
 「秀子おっ、イックぅぅっ・・・」
 秀子は、空中で痙攣している気持ちで、失神した。


 ~~~


 「お前たちの車を借りるぞ」
 牛尾先生は、駅弁スタイルで秀子を貫いたまま、黒いバンに向かって歩いた。秀子は失神したままだ。後部扉を開き、秀子を抱きしめたまま下ろす。そして、やっと抜いた。牛尾先生は脱ぎ去った自分と秀子の衣服を集めると、車に戻り、秀子の裸身に下着からつけていく。そして、自身も服を身にまとったのだ。

 牛尾先生は、秀子をお姫様抱っこで抱えた。そのまま、県道の方角へとゆっくりと歩いていく。三人の陵辱魔は、それを呆然と見送った。
  1. 2013/07/30(火) 10:16:27|
  2. 息子の先生
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息子の先生7・気づく者、気づかない者①

[9101] 息子の先生7・気づく者、気づかない者① tttt 投稿日:2010/03/06 (土) 12:28
 秀子は、その大きな人影を見た瞬間、へなへなとその場に座り込んでしまった。絶望で乾いていた瞳から、涙がぽろぽろとあふれ出し、その涙の温かさを頬に実感して、さらに泣いた。誰でもいいから、誰かにしがみつきたくなって、もっともっと泣いてしまう。その時に、あの少年が秀子の肩を叩いたのだ。
 「おばさんっ、大丈夫?おばさんっ」
 「幸彦くん・・・・・・幸彦くんっ」
 秀子は、幸彦少年の小さな痩せた体にしがみついた。少年の体は痩せて小さいが、そのぬくもりが秀子を包み込む。鼻水を垂らしながら泣いている秀子に、少年は語りかけた。
 「おばさん、怖かったよね。もう大丈夫だよ」
 まるで自分が子供で、幸彦少年が大人のように感じた秀子は、自分の考えが間違いではなかった事を悟る。秀子は涙ではらした目で、しっかりと少年を見つめて聞いた。
 「幸彦くん、あなたが、連れてきてくれたの?」
 幸彦少年は、力強くうなずき、見上げた。淡い月明かりで大きな人影を作っている人、牛尾先生を。

 
 
 自分の女を花開かせたのは、牛尾先生。そして、目の前の小さな子供。秀子は、牛尾先生が自分に、巨根をさらして迫ってきた時には必ず、この少年が近くにいた事に目が覚めるのだった。全てだ!
 
 中出しされて、初めて絶頂失神し、女として花開いた性交・・・学校を抜け出した幸彦少年は、門前で秀子の足を止めて、牛尾先生の家庭訪問から逃げる機会を奪った。

 牛尾先生と学校内で初めてセックスをした時は・・・幸彦少年は、柔道教室に通いたいから、一緒に来てくれと、秀子の手を引っぱった。

 隆の誕生日会で、秀子は自宅で牛尾先生についに抱かれた・・・その誕生日会に牛尾先生を連れてきたのは幸彦少年。

 上級生と喧嘩した隆の事で、学校に呼び出された時、学校の一室で秀子は牛尾先生にフェラチオ、パイズリ奉仕をして、セックス寸前までいった・・・隆が喧嘩した理由は、幸彦少年が相手の上級生にいじめられたからだ。

 担任の安田先生とともに家庭訪問に来た牛尾先生は、秀子に迫った。秀子はその時初めて、愛撫に潮噴きしたのだ・・・秀子の家が、その日、最後の訪問宅でなければ、牛尾先生は迫らなかっただろう。元々は、秀子の家の次に、最後は大竹夫人宅のはずだった。大竹夫人が、秀子に順番の入れ替えを申し出たのだ。理由は、幸彦少年を塾に連れて行くためだと言っていた。

 全ての始まりの授業参加・・・もし、教室のはじっこでなく、真ん中にでも陣取っていれば、牛尾先生の痴漢行為はなかっただろう。秀子が教室に入るのが遅くなければ、真ん中に立てたはずだ。遅れたのは、学校の玄関で、靴を隠されたと泣きべそをかいていた幸彦少年と一緒に、靴を探したからだ。

 そして今、開いた秀子の花びらを散らさない為に、幸彦少年はやって来た。牛尾先生を連れて・・・



 秀子は、目が覚める思いで少年を見つめた。秀子が女として花開いてしまうまで、養分を与え水を与え、ずっと見守り続けていたのだ、この少年が。この痩せこけた、いじめられっ子が・・・。
 『幸彦は、きっと、とんでもない男になる』
 秀子は、太く低い声を思い出し、それと同じ声を、耳にした。
 「隆、どうしたんだ?」

 「おばさん、見て。隆君が・・・」
 秀子は、少年が見つめる方に顔を向けた。ジョニーと、隆が並ぶように地面に倒れている。二匹は、傷だらけだった。二匹・・・そう、秀子には、ジョニーの目と隆の目が、同じ獣の目に見えたのだ。


 ~~~


 背の高い男は、後ろから牛尾先生に、頭頂部と肩をつかまれている。その手を振り払いながら「うがあっ!」と咆哮し、牛尾先生と向きあった背の高い男の顔は真っ赤だ。良く見ると薄くなっている頭をつかまれた事で、沸騰してしまったのだろう。牛尾先生のTシャツの奥襟と袖を、その男はつかんだ。背は、牛尾先生よりも高い。クネクネ男が叫んだ。
 「やっちゃいなあっ!インターハイ準優勝の実力を見せちゃいなあっ!」
 叫んだクネクネ男も、吹っ飛ばされて地に横たわる舌ピアス男も、薄ら笑いを浮かべている。きっと男たちにとって、インターハイ準優勝の実力という、この背の高い男が、恐怖から身を守る盾なのだろう。薄い月の明かりに浮かぶ薄ら笑いは、何も知らない醜い人形の滑稽だ。それに比べて、背の高い男の顔は、生の人間らしい。恐怖に凍りついているからだ。

 組み技をやる者は、組んだ瞬間、相手との力量差が分かるという。

 「投げられなかったんだな、隆」
 「うん、牛尾先生」
 背の高い男の方を見もせず、牛尾先生は隆に話しかけ、隆は師の問いに答えた。
 「よく、見ておけよ」
 牛尾先生は、静かに静かにそう言った。そして隆は、聞いたのだ。空気が切れる音を。

 シュパンッ!
 
 牛尾先生の大きな体が、小さな球体になった様に、隆には見えた。その時、夜の黒い空気に白い切れ目が入ったのを見て、その切れ裂かれる音を、確かに聞いた。背の高い男は、月明かりに舞う砂ぼこりの中で背を地面につけている。その男の腕が、牛尾先生に引きずられる。剛腕で引きずり起こされる男の喉から、「きひい、きひいぃ・・・」と絞られる恐怖の声は、窓ガラスに爪を立てた時の音に似ていた。
 「隆よ、以前お前がいじめっ子と喧嘩した時、相手を怪我させてはいけないと教えたな。そして、その投げ方を教えた。覚えているか?」
 「うん・・・」
 「だがな、怪我をさせてもいい相手もいるんだ。怪我をさせる投げ方を使う相手もいる。その事を、忘れるな」

 シュパンッ!

 また、空気が切り裂かれた。砂塵を巻き上げている背の高い男は、口から泡を吹き出している。隆は背筋が冷たくなるのを感じていた。相手を投げた後、相手の襟と袖を上に引っ張る。そうすると叩きつけられた時の衝撃が小さくなる。牛尾先生にはそう教えられた。だが牛尾先生は、回転の力を全て、背の高い男から地面へと伝えているのだ。背筋が冷たくなった隆は、体がプルプルと震えている。鳥肌が立っている。小さな獣が、狩の仕方を覚えたのだ。目覚めた野性の喜びだろう。空気が避ける音は、その場の中では、隆にしか聞こえない。本能の喜びに震える隆の他は、クネクネも舌ピアスも恐怖に固まり、秀子と幸彦少年にいたっては、牛尾先生の動きを追う事すらできない。いや、隆の他にもう一匹いるか・・・ジョニーだ。
 
 「こいつはもう駄目だ」
 牛尾先生が背の高い男から、クネクネ男へと向かって、ゆっくりと歩を進める。クネクネは後ずさりながら、牛尾先生に向かって両手を伸ばしている。まるで女の子がバイバイをしているみたいだ。
 「いやん」
 そう言って後ろに倒れそうになったクネクネの手首を、牛尾先生がつかんだ。恐怖のどん底の時は、そうしてしまうのだろうか?クネクネは牛尾先生に向かってぺこりと頭を下げたのだ。

 シュパンッ!

 夜が裂かれる白い線を見るたび、空気が切れる高い音を聞くたび、隆の小さな体は震えを大きくする。隆は立ち上がっていた。ふらふらと、体をねじ曲げて横たわっているクネクネ男の横を通り過ぎ、ふらふらと、舌ピアス男に向かう。
 「殺してやるっ!」
 「隆ぃっ!」
 舌ピアスがナイフを眼前に突きつけた時、母親の声が聞こえた。聞こえただけだった。それよりも、牛尾先生の声が鮮明に耳に入る。
 
 「俺の言う事をよく聞け、隆。そいつは刺青を隠すためだろう、長袖を着ている。落ち着いて、そいつの袖を取れ。ちょくせつ手首を持つなよ。汗で滑るんだ、覚えておけ。袖を取ったら絞って、腋を締めろ。お前の力が勝つっ」
 隆は、言われる通りにした。すると、牛尾先生の言う通りになった。笑いがこぼれた。その隆の笑みを見て、舌ピアス男が、震え上がった。
 「うっ、くそっ、くそっ・・・」
 隆に袖をつかまれた右腕を引き離そうと、舌ピアスは踏ん張るが、どうにもならない。どうにも・・・そして、小さな回転に巻き込まれたのだ。

 遠心力の中心の隆は、納得がいかなかった。空気が切れていないのがはっきり分かるからだ。そして、目の前にふらつき立ち上がる獲物を見て、飛び込んだ。
 「ひえぇっ!」
 獲物は叩きつけるたびに声を発する。それも気に食わなかった。牛尾先生は背の高い男を二回で、息の根を止めたのに。クネクネ男はたった一回だ。目の前で手を合わせている獲物を見て、隆は牙をむいた。全身から、獣毛が生えた気がした。牙が伸びた気がした。吠えた!
 「うぎゃあぁっ!」

 「もうやめてぇっ!」
 獲物に飛びつかんとする刹那、隆は温かく柔らかいものに包まれていた。いや、取り込まれた。闇を切り裂こうと全身を総毛だたせて鋭い力を集約しようとした瞬間、温かくやさしい柔らかさにとらえられたのだ。
 (この柔らかさは、絶対に切れない・・・)
 隆はそう思って、そのぬくもりに溶け込んでいきながら、人間の声を出した。
 「お母さん・・・」
 「もうやめてっ。お願い、隆っ。もう十分。十分・・・」
 
 「隆くん・・・」
 「クウン・・・」
 母親の涙に濡らされる隆の元に、親友の幸彦が、そして、愛犬ジョニーが寄って来る。母親に抱きしめられ、ダランと垂れた隆の指の先を、ジョニーが舐めた。
 「ジョニー・・・」
 愛犬ジョニーは、隆の足元に伏せて動かなくなった。横になったジョニーは、片目で隆を見上げている。真っ黒な、引き込まれそうな目。愛犬の、人間を信じる目だ。隆を、信頼している目だ。

 「どうする?隆、ジョニーを病院に連れて行くか?俺が知っている外科が、この近くにある。犬だが見てくれるだろう。連れて行くのなら、電話をしてやる。お前も見てもらった方がいいんだ。それとも、そいつを、まだ投げるか?」
 隆は、牛尾先生を見た後、舌ピアス男に目を向けた。舌ピアス男は仲間を見捨てて何処に逃げようかと、キョロキョロしているが、牛尾先生の威圧の怖さに足がすくんでいるようだ。隆はそれから、母親を見た。

 一瞬にして、夜が開けた気がした。母親の涙の顔を見た瞬間、春の海が広がったのだ。凪の海のさざなみと、澄んだ波打ち際の美しさ。青く高い空にかすむ白い雲。夜を白く切り裂く技を見たとき震えた体が、夜の幕を晴れやかに開いた母親を見て力が抜けた。隆は、かがんでジョニーの頭を撫でながらつぶやいた。
 「ジョニーを、病院に連れて行くよ」


 ~~~

 
 「行こう、隆くん」
 幸彦少年は、ジョニーを抱えあげると、隆に声をかけた。牛尾先生は、携帯電話で話しをした後、病院の場所を言って、お金を手渡してきたのだ。
 『お前にまかせたぞ、幸彦』
 牛尾先生はそう言った。そして、
 『これから隆のお母さんと、こいつらと、話をしなくてはならん。場合によっては警察に行かなくてはならない。お前たちには、かかわっていてほしくないんだ。言いたくない事まで聞いてくるからな、警察は。まあ心配するな。この地元の警察には、俺の知り合いが多い』

 幸彦少年は、となりを歩く隆を見た。うつむいて何も言わない。男を何度も投げていた時のこの友達は、テレビで見た事のある、草原を駆ける野生動物のようだった。それが、いつもの友達の隆だ。でも幸彦少年には、なんとなく感じるところがあった。となりの親友の体の中に、消す事のできない別の人格が出来上がってしまった事を。幸彦少年が、執念を燃やすモノを持ってるからこそ、分かる事なのかもしれない。

 後に、日本狼と呼ばれて、世界中から畏怖される柔道家が生まれた瞬間を、幸彦少年は見ているのである。



 幸彦少年は、県道に出て、防風林の方角を見た。暗く遠く、良く見えないが、人影がぼんやりと見える。あの影は、おばさん。あの大きな影は、牛尾先生。その二つのぼんやりとした影が、一つに重なったような気がした時、タクシーが通りかかった。遠く、暗すぎて分からないその影を、タクシーに乗った後もう一度確認しようとした時、車が走り出した。
 
 
  1. 2013/07/30(火) 05:55:48|
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息子の先生7・隆(たかし)④

[9037] 息子の先生7・隆(たかし)④ tttt 投稿日:2010/03/03 (水) 11:51
 舌にピアスをしている男の舌が、秀子の首筋を這った時、秀子の意識が半分飛んでしまった。助けを求める叫びをあげる事もできない。秀子の口をふさいでいた男は、もうその手を違う事にめいっぱい使っている。秀子の乳房を後ろから揉みまくっているのだ。秀子の口は自由になっている。それでも声が出ない。
 「ああ、あああ・・・あうう・・・」
 という、うめき声が洩れるのみだ。
 
 「そんなに感じるのかい?お姉さん。三本あるからな、これからたっぷり、楽しんでもらっていいぜ」
 舌にピアスの男が秀子の耳元でささやく。
 「俺はパイズリで発射してぇっ!すげぇぜっ、このボインはよぉっ!」
 秀子の後ろから乳房を揉んでいる男がそう言った。声は、秀子の頭のずいぶんと上から聞こえる。背が高い。
 「二人だけでずるいよぉ。僕ちゃんにも触らしてぇ・・・」
 気持ちの悪い動きをする男が、背の高い男を押しのけて、秀子の背中に絡みついてきた。カクカクと腰を振って、秀子のお尻にぶつけている。
 「柔らかいねえ、柔らかいお尻だよぉ」
 背の高い男は、よほど秀子の乳房に執着を持ったようだ。横にまわっても揉みしだいて離さない。
 「早く脱がそうぜっ。このボインにはさませてぇっ」

 「ああ・・・ああああ・・・」
 秀子はうめいた。三人の暴漢に絡みつかれ、出るうめきは、絶望の音だ。声とはいえない。秀子の内側から、絞り出され続けるうめきは、感情のない音だ。
 「いい声出すねぇ、お姉さまぁ」
 陵辱する者は、喉から出るものはすべて、肉体の感情が入った声だと思い込み興奮する能力にたけているのだ。声を音だと思える事はない。
 「早く脱がそうぜっ」
 「あわてるなっ。こんな上玉めったにお目にかかれねえ。車に連れ込んでからだ。ビデオはまだ残ってるだろうな?」
 「大丈夫大丈夫。たっぷり撮れるよ。このお尻を撮りまくりたいよぉ」
 「俺はこのボインだっ」
 「いい作品ができるぜ。俺たちの最高傑作ができそうだぜ。女優が最高だからな、お姉さんよ」

 舌にピアスの男は、手にナイフを持っている。その刃は、薄い月の光に淡い光を浮かべて、秀子を威圧しているようだ。だが秀子はもう、十分に絶望している。人は、恐怖の時、そこから何とか逃げのがれる事ができる。しかし、恐怖から絶望に変わったとき、もう何もできないのだ。力は無抵抗に変わり、声は音に変換する。涙すら、でない。陵辱魔は、それを、しのぶ喜びと思える能力があるのだ。
 「このお姉さん、すっかりその気だぜ。期待してうろついてたんじゃねえか?よし、車に運べ」
 「ここでやろうぜっ」
 「馬鹿。ここはのぞきが多いんだよ。気が散るだろ」
 「アナルぅ。僕ちゃんはアナルに入れちゃうよっ。ばっちり撮影してねぇ。アナルにズボズボの僕ちゃんを」

 「!!!っ」

 秀子の真っ暗な目の前に、ほんの少し灯りがともった。守らなけらばならないものを、耳にしたのだ。力が入り、声が出た。守らないといけない絶対に。秀子のメスの本能。
 「いやっ、嫌ぁっ、はなっ、離してっ・・・痛いっ」
 舌にピアスの男が、秀子の黒髪をつかみ力まかせに振る。冷たい鋭さが、首筋に触れた。ナイフ。
 「乳首を、落としてやろうか?もちろん、ビデオ撮影の後だ」


 男たちの武器は、ナイフ。そして、絶望におとしいれる技術。絶望から逃げ出すには・・・人が絶望から逃れるには、何が必要なのだろうか?
 「おい、後ろを開けとけ」
 秀子の目に、大きな黒い、ワゴン車が見えた。


 ~~~


 「隆くん、今日の試合ほんとに凄かったよ。興奮して鳥肌立ったよ」
 「ありがとう、幸彦くん」
 隆と幸彦少年は、バーベキューのあと花火をして、その後片付けを終わったところだ。これから風呂に入ろうというところだろう。食事の時も花火の時も隆はずっと、無意識にできた背負い投げの瞬間を、繰り返し思い描いていた。思い出すと、体が熱くなる。
 『お前はもっと強くなれる』
 牛尾先生の言葉に、自然とこぶしが握られる。
 『お母さん、感動したわ』
 母親の感嘆に、おどりだしたくなる。明日からすぐに稽古を始めよう。合宿が終わったからって、休憩はなしだ。隆はそう思っていた。
 
 この少年たちは、絶望というものを知らない。絶望に向かう恐怖に立ち会ったことはないのだから。それに二人の目の前には、やるべき事が、真夏の入道雲のようにもくもくとしていた。二人が出している芽は、しっかりと成長しているのだ。

 だが、ナイフはそんな芽を、簡単に切断できる。 

  

 「クウン・・・」
 「あっ、ジョニー」
 聞きなれた声を聞いて、隆はそっぽを向いた。母親と散歩に行くのを、隆は目にしていた。その時も、腹ただしいほどの嫉妬をジョニーに向けていたのだ。
 「ジョニーっ!どうしたのっ!?ジョニーっ!」
 尋常ではない幸彦少年の様子で、隆は振り向いた。ジョニーが、幸彦少年に抱かれるようにして横向けに倒れている。隆は駆け出していた。舌を力なく伸ばして倒れているジョニーのかたわらに、見覚えのある靴が、一つだけ転がっていたのだ。それを見た瞬間、勝手に足が動いていた。

 (あれはお母さんの靴だ)
 手足がちぎれるほどに、隆は走った。母親の片足の靴を見た瞬間、母親の悲しそうな顔が隆の胸に一杯になったのだ。隆は間違いなく危機を察知した。母子だからだろうか?ジョニーが運んだからだ。愛犬ジョニーは、秀子と隆が母と子であることを知っている。そして、幸彦少年が、秀子にとって運命の少年である事も。隆は、走った。

 砂浜に入る入り口は、防風林と防風林の間で作られている。その入り口に大きな黒い車があった。隆はその車の横を駆け抜け、一人の若い男とぶつかりそうになる。
 「うわんっ・・・こらこら少年、危ないよぉ。殴っちゃおうかぁ・・・」
 その若い男は、クネクネと気持ち悪い動きで、隆をのぞき込んでくる。そして隆は、その男の向こうから現れた、異様な影を見た。

 隆には、この少年には、恐怖に立ち会った時どういう感情をむき出せばいいのか、まだ分かる年齢ではない。ただ、日ごろの鍛錬で、その小さな肉体が躍動するのだ。
 「お母さん・・・」
 隆は、背の高い男と、もう一人の男に絡みつかれている女の人を見た。その人は真下を向いていて顔が見えなかったが、母親の秀子である事がすぐに分かった。母親の匂いがした、そう言うしかない。
 「お母さん・・・」
 その声に、秀子が顔を上げた時、隆は叫んだ。
 「お母さんっ!」

 「隆ぃっ!」
 叫んだ母親の口を、背の高い男が手でふさぐ。
 「おいおい、お母さんだってよぉ。人妻だったのか、この女」
 「ひゅ~・・・特別ゲストの登場じゃん。この前は、『母と娘、どんぶりレイプ。たっぷり白あんかけ丼を召し上がれ』が馬鹿売れしたもんねぇ。今度はどんなタイトルにする?」
 「たまんねえっ、息子の目の前で犯るの、たまんねえっ」

 クネクネする男が、隆に近づいた。
 「へい少年、君もぉ、ビデオに出たいかいぃ?なんちゃって・・・」
 隆の目に、男の手がスローのように見えた。正面ががら空きだ。男の手が、隆の頭をおちょくるようにポンポンと叩いた時、隆は気合を発した。
 「いやあっ!」
 もし隆に、もっと身長があれば、その背負い一つで決まっていただろう。顔面から地面に落ちた男は、ゴロゴロと数メートル転がった。
 「うわあっ!」
 隆は、母親に向かって走った。立ちふさがる、舌にピアスの男にタックルするように腰を低くぶつかって、また叫んだ。
 「やああっ!」

 隆がもっと背が高く、そして、下が柔らかい土の地面ではなくコンクリートであったならば、その背負いで決まっているのだ。男たちが立ち上がってくる事はなかったはずだ。
 「何すんのぉっ!」
 「クソがきぃっ!」
 隆は、背の高い男の袖を取り、腰からぶつかった。ビクともしない。さっき投げた二人と違い、大柄な大人相手では無理もない。ひょっとしたら、柔道の経験があるのかも知れない。抱えあげられた隆は、地面に叩きつけられた。

 「隆ぃっ!やめて下さい!何でも言う事聞きますから!子供には手を出さないでっ!」
 「うるさいよぉっ!そうだ、今回のタイトル決まっちゃったよぉ」
 クネクネする男が、立ち上がって目を三角に吊り上げている。そして、楽しむように言った。
 「『傷だらけの息子の前で、母親は下の口で泣く』どう?文学の香りがしないぃ?」
 「ガキが・・・」
 舌にピアスの男が、隆の目の前にナイフを付きつけた。母親の鳴き声が聞こえる。恐怖に立ち向かう時にむき出すもの。それを、隆は、次の瞬間目の当たりにする。
 
 「ガルルッ!」
 茶色の物体が飛び出して、男の腕にはさみついた。隆は見た。
 「うわあっ!痛てえっ!」
 隆は、ジョニーの目を見た。いや、ジョニーの目に、すくんだ。男の腕に噛み付いているジョニーは、裂けた口から牙をむき出して、涎を垂らしている。そして目は、野獣だ。真っ赤な、獣の目だ。飼い犬の愛犬ジョニーじゃない。怒り狂う、野生の狼。その目が、隆の小さな体内に入り込んでいく。

 「うわっ!離せっ!おいっ、こいつを何とかしろっ!」
 ナイフを落とした男は、ジョニーを振り払おうと腕を振った。
 「ギャンッ!」
 クネクネ男がジョニーを蹴り上げ、ジョニーが飛ぶ。ジョニーの野性の目がこびりついた隆が叫んだ。
 「わああっ!」
 隆は背の高い男にぶつかり弾き飛ばされ、舌にピアスの男がナイフを拾う。
 「本当にぶっ殺すぞっ!」

 隆は見た。ぶっ殺すと叫んだ舌ピアス男が、真横に吹っ飛ぶのを。そして、背の高い男が、硬直したように動けなくなっているのを。良く見ると、黒い大きな影が、背の高い男の頭を上から掴んでいる。
 「どうした?隆、どうしたんだ。うん?」

 その太く低い声に、隆は答えていた。
 「その、大きな人を、投げれなかったんだよ・・・牛尾先生」
  1. 2013/07/29(月) 19:55:10|
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息子の先生7・隆(たかし)③

[Res: 8989] 息子の先生7・隆(たかし)③ tttt 投稿日:2010/02/28 (日) 19:12
 隆の体が、勝手に動いていた。
 「あっ、入れた」
 そういう意識だけはあった。相手の懐が不用意に開いた瞬間、隆はほとんど無意識の動きで相手を背負っていたのだ。
 「一本っ!」
 審判の手が上がっている。隆は、畳に背を付く相手の上から起き上がった。周りの人たちが騒いでいるが、よくは聞こえなかった。まだ膝が震えている。悔しそうな顔を浮かべて、審判に立つようにうながされている相手を見て、この相手に勝ったんだと思った。無意識に体が動いた瞬間の映像が、スローモーションの様に頭にこびりついている。礼をして仲間の所に戻ると、先輩たちに囲まれて、頭や肩を叩かれた。まだ、呆然としていた。

 「いい動きだったぞ、隆」
 牛尾先生が、隆の肩に手を置いて、豪快に微笑んでいる。その牛尾先生の顔を見てやっと、膝の震えが止まった。ふつふつと、勝った事への喜びが沸いてきた。
 「開始十秒の一本勝ちだ。背負った瞬間を、覚えているか?」
 隆は黙ったまま、首を横に振る。
 「うむ。稽古の通りの動きが出来たという事だ。隆、相手はお前と同じ力量の生徒を選んでいるんだ。今日は合宿の交流試合だから、怪我をしないように、向こうの先生と相談してそう決めた。本来なら勝ち抜きなんだが、今日は一人一試合だ。分かるな?いつもいつもこう上手くいかないということだ」
 隆が見つめる牛尾先生の顔が、また豪快に笑った。
 「これからも、もっと稽古にはげめ。お前はもっと強くなれるぞ」
 「先生・・・」
 「まだ試合は終わっていないが、特別だ。ほら見てみろ」
 牛尾先生が顎をしゃくった方を、隆は見た。母親が、両手を胸の前に組んで、こっちをじっと見ている。
 「そら、行ってこい」
 牛尾先生はそれだけを言って、前に進み、試合中の仲間に声を出し始めた。

 隆は、ゆっくりと母親の前に歩いて行った。母親の周りを、ジョニーがぐるぐると回って尻尾を振っている。母親の前まで来た隆は、自分も泣きそうになった。母親は顔を真っ赤にして、頬を涙で濡らしているのだ。
 「お母さん・・・」
 「隆・・・隆ぃ・・・」
 「ああっ、お母さ・・・」
 懐かしい柔らかさに、隆の顔が埋まった。隆は、母親に抱きしめられ、顔を胸に押し付けられた。あまりの柔らかさの中に溶け込んでいきそうな気がした。
 「凄いわ、隆。あなた、凄いわよ。お母さん、感動した」
 隆は、母親の胸の柔らかさに埋もれながらこう思った。

 (やっぱりお母さんは僕のお母さんだ)


 ~~~


 合宿は、終わった。稽古を終えた生徒たちは、最後の夜をバーベキューで楽しんだ。戦争のような準備と後片付けを終えた秀子は、一人、夜の砂浜に向かって歩いているのだ。少し、海の風に当たりたいと思ったのだ。いや、一人ではない。ジョニーが秀子の横を歩いている。そのジョニーに、秀子は話しかける。この合宿中、ずっと気になっていた事だ。
 「ねえ、ジョニー。あなたあの時、バスの中にいたの?」
 行きのバスの中で、パーキングで休憩中、秀子は牛尾先生にフェラチオをした。そして、お尻に射精されたのだ。ジョニーは休憩中、バスの外に出ていなかったと思うと、幸彦少年と隆は言った。
 「ジョニー、見たの?私と、牛尾先生が、してるのを・・・」
 「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・・」
 ジョニーは一度秀子を見上げただけで、また前を向いてしまった。秀子は、まあいいか、と思ってしまう。それは犬だから、と卑下しているのではない。それよりも、話せる相手が出来たことは、どれ程、気持ちにゆとりができるかと、ホッとしていた。犬だからこそ、そう思った。

 いい合宿だった。秀子はそう思う。息子の成長が何よりも嬉しい。感動のあまり泣いて、思わず抱きしめてしまったが、これからは気をつけよう。そう思うのだが、でもいいじゃない、母親なんだから。そうも考えてしまう。
 (隆・・・私の子供よ、あなたは・・・)
 秀子は、夜の中でも晴れやかな心持ちで、またジョニーに話しかけた。何でも話せる相手だ。
 「ねえ、ジョニー。牛尾先生はね、その、私の、お尻が欲しいって言うのよ」
 「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・・・」
 秀子は、何の表情の変化もなく見上げてくるジョニーに、ひとり言のように話しかける。
 「私の、初めてのお尻が、お尻の穴が、欲しいんだって。どう思う?」

 「いいケツしてんな」
 思わずジョニーがしゃべったかと思ったが、違う。声は、背後からした。それにその声は、ゾッとする様ないやな響きだ。秀子は、後ろを向いた。三人の若い男が立っている。柄の派手なシャツの前を開いて肌をむき出している男たちは、髪の毛が茶色で、耳や鼻や唇にピアスをしていた。
 「あ、あの・・・」
 立ち止まった秀子に、三人の男が迫る。真ん中の男が、両手をポケットに入れたまま、背を丸めて顔を前に突き出した。そして、あっかんベーをする様に、べろっと舌を伸ばしたのだ。舌にピアスをしている。
 「ひっ・・・」
 横の男が話す。
 「へえ・・・後ろから見たら、二十歳そこそこかなと思ったけど、結構、色っぽいじゃん。二十七、八って所かな?まだ若い青少年の僕ちゃんたちにはたまんねえよ、この熟れた匂いがさあ。なんとかしてぇ、お姉様ぁ」
 「ひいっ・・・」

 話していた男が、両手を後頭部に組んで、品のない動きで腰を前後に振っている。良く見ると、破れまくっているジーンズの前が膨らんでいるのだ。
 「何とかしてぇ」
 その男の気持ちの悪いクネクネとした動きに、秀子は、もう一人が背後に回っている事に気づかなかった。そして、言葉が詰まった。出なかった。瞬間の衝撃に、何もできなかった。
 「でけぇっ!でけえっ、でけえっ!柔らけえっ!」 
 後ろに回った男に、両の胸をつかまれて、秀子の体は左右に振られた。秀子の乳房をつかんでいる男は、でかいっ、でけえっ、柔らけえっ、と狂ったように叫び、秀子の体を振り回している。

 秀子は、舌を出し続ける男のにごった目を見た。その男が舌を引っ込め、氷の無表情のまま、
 「向こうの林の中へ連れて行け」
 とほとんど唇を動かさずに言った時、やっと自分がするべき事が分かったのだ。
 「嫌ぁっ!」
 秀子は叫んだ、そして、もう一度叫ぼうとした時、後ろの男に口をふさがれた。

 「ウウーッ」
 とうなり声をあげたジョニーが、舌にピアスの男に飛び掛った。男のふくらはぎに噛み付いたジョニーは、次の瞬間、
 「キャンッ!」
 と悲痛な声を出して吹っ飛んだ。腰を振っていた男に思い切り蹴り上げられたのだ。

 羽交い絞めにされる秀子は、後ろに引きづられていきながら、何度も蹴られるジョニーを見た。ジョニーに噛み付かれた男は、またピアスの舌を伸ばして、背を丸めて秀子について来るように前に進んでくる。その後ろを、腰を気持ち悪く振りながら、もう一人の男がやって来る。ジョニーは伏せてまったく動かない。

 秀子の目の回りが、まったくの夜になった。月明かりが防風林の中で消えたのだ。
 「何とかしてぇ、早くぅ」
 

 絶望が、秀子の視界をさらに暗くした。

  1. 2013/07/29(月) 15:05:21|
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息子の先生7・隆(たかし)②

[8989] 息子の先生7・隆(たかし)② tttt 投稿日:2010/02/28 (日) 11:42
 秀子は、朝食の準備を終えた後、一人砂浜に散歩に出た。波打ち際まで進んで海を、水平線を見つめる。何千臆という宝石をばらまいた様に海面はきらめき、その宝石群をかき集めた様な穏やかな白い波が、秀子の足元に打ち寄せる。秀子は目を閉じた。海って、見なくても見ることができる。そう思った。波の音と潮の香り。秀子の肌に絡みつくような、海の風。鳥の声。きらめき揺れる海面が、雲の間からレースのカーテンのような光を注ぐ朝日が、まぶたの裏に、ありありと浮かんだ。目を開けた秀子の頬に、涙が一筋伝う。

 秀子は、息子の隆が三年生に進学してからのことを考えていた。ごく平凡だった・・・いや、家の中は冷たかったはずだ?それは、秀子と秀子の夫との関係が、家の中に漂っていたからだろう。そしてそれは、ずいぶんと昔のように思うのだ。
 (私は変わった・・・そして、息子の隆も、変化した)
 始まりは、授業参観の時だった。担任の安田先生の授業を後ろに並んで見つめる、母親秀子。隆の前年度の担任だった牛尾先生が、その秀子に痴漢行為を働いたのだ。秀子のお尻をグニグニと揉みしだき、果てはパンティ-の中にまで指を侵入させた。授業参観の真っただ中にだ。

 なんというおぞましい行為か!?その時はそう思った。だが今はどうだ?秀子は自分をかえりみる。息子の隆を思い描く。秀子は女として花開き、体の内側から充足感を感じる毎日なのだ。隆は柔道を始め、秀子の知らないうちに精悍な少年へと変貌している。
 (変わらないのはあなただけなのでは・・・)
 秀子は水平線を見つめそう思った。水平線の彼方にいるはずの、夫。海外赴任中の夫は、今の秀子を想像できるだろうか?秀子はそう思った。
 (私はもっと、変わるかもしれないのよ。想像もできないほどに・・・)

 『隆くんのお母さんの初めての男になりたいっ』
 『私の初めての女になってもらいたい』
 『隆くんのお母さんとアナルセックスがしたいんですっ!』

 肛門に男性器を入れる。そしてきっと、腸の中に射精しようと思っているのだろう。なんと言うおぞましい行為か!?牛尾先生に告白された時、秀子はそう思った。だけど三ヶ月前も秀子はそんな事を思ったのだ。そして今の秀子がいる。
 (これから数ヶ月後の私は・・・どうなっているの?)
 「牛尾先生・・・」
 長年、海に削られたのだろう。ごつごつとした大きな岩が、先端を尖らせて海面から突き出している。その岩を見た秀子は、牛尾先生のようだと思った。

 波を受け止める頑丈な岩・・・・・・・私を抱きしめる牛尾先生
 白い波しぶきを空に打ち上げる岩・・・私に向かって精液を飛び散らす牛尾先生
 巨大な岩・・・・・・・・・・・・・・牛尾先生の、おち○ぽ

 あんな大きな太く硬いものが、本当に入るの!?秀子はもう、アナルセックス後のことを考えている。


 ~~~


 「おばさーんっ!」
 「ワンッ!ワンッ!ワンッ!ワンッ!」
 海風の中の秀子は、声がするほうを向いた。
 「幸彦くん・・・ジョニー・・・」
 波打ち際を、幸彦少年と愛犬ジョニーがこちらに向かって駆けてくる。秀子の元にやって来たジョニーが、ハッ・ハッ・ハッ・・・と荒い息で、秀子のスカートに前足をかけた。
 「幸彦くん、あなたも散歩してたの?」
 「うん、おばさん」
 「ど、どうしたの?幸彦くん・・・」

 ぽかんと口を開けて秀子を見上げる少年に、秀子は戸惑った。ひょっとしたら寝癖でもついているのではないか、と黒髪を撫でるのだが、少年の心の中までは、アナルセックスを考えるまでにメスの進化をとげている秀子には分からないのだ。幸彦少年が海の方を向いた。赤くほてる少年の頬は、朝日に照らされていて、なおさら秀子に少年の心情をとらえさせずにいた。
 「ねえ、おばさん。僕、この合宿にこれてよかったよ。柔道教室に時々参加できていいってことなんだ・・・それはね、おばさん。隆くんの友達でいれて良かったってことだよ」
 「幸彦くん・・・」
 「それとね・・・」
 「何?」
 「ううんっ、なんでもない」
 秀子は少年としばらく見つめあった。少年の瞳はあまりにも澄んでいて、引き込まれそうだった。秀子にとって運命の少年、幸彦。目に見えない運命の糸が、秀子と幸彦少年との間にあって、その糸は秀子の思いも及ばない、ずっと先まで伸びていることを、秀子は知らない。
 「ワンッ、ワンッ、ワンッ」
 「ああっ、ジョニーっ、引っぱるなよっ。おばさんっ、ジョニーがお腹すいたって」
 「そうね、もう戻りましょう」
 秀子は、ジョニーに引っぱられる幸彦少年を小走りに追った。


 午後からは、交流試合が待っている。


 ~~~


 幸彦少年は、牛尾先生と隆が話し合っているのを、遠目で見ていた。牛尾先生は隆の肩をぽんぽんと叩きながら、ずっとしゃべっている。うなずき続ける隆。きっと試合のアドバイスを、牛尾先生がしているんだと、少年は思った。柔道場は、交流試合のためにやって来た、地元の柔道教室の生徒たちが大勢いて、緊張感に満ちている。
 「クウン・・・」
 ジョニーはそんな異様な雰囲気にのまれたのか、鼻を鳴らした。そして何かを見つけたようにガバッと立ち上がると、あっという間に走っていってしまったのだ。幸彦少年はジョニーが向かう方向を見た。
 「おばさん・・・」
 
 秀子が、両手を胸の前で組むようにして、隆と牛尾先生の方を見ているのだ。幸彦少年は今日の朝の事を思い返した。そして、胸がドキドキとしてしまうのだ。朝日に光る秀子の顔が、少年を固まらせてぽかんと口を開けさせた。見とれる、という事が、まだ九歳の幸彦少年には理解できないが、綺麗だ、という感覚は十分に分かる。
 『綺麗だ・・・凄くきれいだ・・・』
 少年は何度もそう思って、秀子に見とれていた。
 『友達の隆くんのお母さんが、おばさんで良かったよ』
 そう言い掛けてやめた。

 「隆くん、勝ってよ」
 整列して向き合う生徒たちの方を、少年は見て、そうつぶやいた。隆は先方だ。隆が勝つと、きっと秀子の笑顔が見れる。少年はそう思っているのだ。
 (おばさんには笑っていてほしい)
 幸彦少年にも見えない、秀子との運命の糸。それは、幸福という糸に違いない。


 ~~~


 「ああっ、ジョニー・・・」
 いつの間にか足元にやって来ていたジョニーを、秀子は抱きしめた。五対五の交流試合。息子の隆が十人の中で一番小さいではないか!あんな大きな子たちの中で、怪我でもしたら・・・。
 「ジョニーぃ・・・」
 心臓が爆発しそうな秀子は、ジョニーの頭を思わず力任せにグシャグシャと撫で回していた。そんな秀子から逃げたいのか、ジョニーは首を苦しそうにねじって、「ワンッ」と助け舟を見つけたように尻尾を振った。牛尾先生が、秀子の後ろに立っている。

 「隆くんのお母さん、始まりますよ」
 「う、牛尾先生、わ、私、緊張してしまって・・・」
 「ふむ。まあ落ち着いて、隆君を見て御覧なさい。いい顔をしている。初めての試合とは思えないですよ」
 「隆・・・」

 あぐらをかいて座っている息子を見て、秀子は、凝り固まった緊張がほどけていくように感じた。強い視線を、真っ直ぐに前に向けている。対戦相手を見ているのだろうか?少年の、少年にしか持てない瞳を見て、秀子は朝の海の幸彦少年の瞳を思い出した。輝く澄んだ瞳。誰かに話したくなって、牛尾先生を見上げた。
 「牛尾先生、今日の朝・・・」
 秀子は、朝焼けの海での、幸彦少年とのやり取りを話してみた。幸彦少年のことを話すと、きっと隆が勝つのではないか、なぜかそう思ったのだ。

 「ほう・・・そんな事が。お母さん、これを見てください」
 牛尾先生が、手に持つファイルの中から、数枚の用紙を秀子の顔の前に出したのだ。秀子が手に取ったその用紙には、数字やアルファベットが並び、三角や四角の図形が描かれている。グラフもある。
 「これは、数学・・・」
 明らかに算数ではなかった。有名私立大学を卒業している秀子にさえ、チンプンカンプンな問題が、ぎっしりと書き込まれている。
 「そうです、高校生がする数学の問題集のコピーですよ。幸彦が、この合宿に持ってきていたのです」
 「幸彦くんが?」
 「はい。昨夜私は、夜中に宿舎に戻ったのだが、食堂に灯りがついていましてね、不審に思ってのぞいてみると、幸彦が勉強をしていたのですよ」
 「・・・」

 秀子は、弱弱しい体つきの、幸彦少年の優しい顔つきを思った。そして、少年の執念のようなモノが、秀子が手に持つ薄い用紙から沸き立っているように感じた。
 「幸彦は、あいつは、凄いやつだ。きっと、とんでもない男になる」
 牛尾先生のうなるようなつぶやきに、秀子は少年の言ってくれた事を、また思い出した。

 『隆君の友達でいれてよかった』
 (隆、勝ちなさい。こんなことを言ってくれる、凄い友達のために)
 秀子は真夜中に一人、もくもくと、とんでもなく難しい勉強をする小さな少年の姿を、まもなく始まる試合を待つ息子の姿にだぶらせた。幸彦少年の姿が、大きく隆を包み込んだ。その少年の姿は、秀子さえも見守っているように感じ、秀子ハッとした。
 (幸彦くんが隆の友達でなかったら、私は・・・)
 秀子はがく然と、牛尾先生を見上げる。その牛尾先生は、前を向きながら言った。

 「さあ、始まりますよ。隆くんのお母さん」


 ~~~


 隆は、ジョニーを抱きしめて頭を撫でる母親を、イライラしながら見た。そして、きつい目を対戦相手に向けた。相手も、こっちをにらんでいる。その視線とぶつかっていると、母親やジョニーに対するイラつきが消えていった。牛尾先生に教えてもらった呼吸の仕方をやってみる。ゆっくりとお腹を膨らませながら息を吸い込み。一杯になったら一気に吐き出す。ゆっくり何度も繰り返した。回りのざわつきが、別の空間のように静かに感じた。審判が、進み出てきた。相手方の柔道教室の先生だ。隆は立ち上がった。

 相手と向かい合って、礼をした。隆には、相手の手が鮮明に見えた。緊張で足が震えているのに、相手の動きが鮮明すぎるほど濃く映るのだ。審判が、大声を張った。

 「やあっ!」
 両手を伸ばしてきた相手に向かって、隆は気合の声を投げつけた。
 

  1. 2013/07/29(月) 10:03:31|
  2. 息子の先生
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